「イルカが性的にアピールしてくる」という理由でビーチが水泳禁止に
by darin ashby
発情中のイルカがボートや人々に接触し、中には水泳中の人が海岸に戻れなくなり救助されるケースも出てきたとして、フランスのブルターニュ地方で水泳禁止令が出されました。
Swimmers warned to avoid 'randy' dolphin who likes rubbing himself against them | The Independent
https://www.independent.co.uk/news/world/europe/dolphin-zafar-brittany-waters-france-warning-le-telegramme-a8509901.html
https://www.telegraph.co.uk/news/2018/08/27/swimming-banned-french-beach-sexually-frustrated-dolphin-named/
Nefarious porpoise: frisky dolphin prompts Brittany bathing ban | World news | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2018/aug/27/single-porpoise-frisky-dolphin-zafar-prompts-brittany-swimming-ban
French beach town bans swimming because of a very horny dolphin
https://mashable.com/2018/08/27/horny-dolphin-french-town-bans-swimming/
フランス・ブルターニュ地方の海辺の街ランデヴェネックでは、「Zafar」というニックネームのイルカが目撃され、人気を集めていました。しかし、Zafarがたびたび水泳中の人と接触するようになったことから、ランデヴェネックの市長であるRoger Lars氏は2018年8月20日付けで、ビーチでの水泳やダイビング、そしてイルカの半径50メートル以内に近づくことの禁止を発表しました。
Lars市長はOuest Franceに対し「この制令は安全を確保するためのものです。彼は水泳中の女性を鼻先で持ち上げることもあり、何人かの水泳者は真剣に彼を恐れていました」と語っています。
フランスのメディアによると、Zafarは自分の体をボートや人にこすりつけるという行動を取っており、発情したZafarに接触され海岸にたどり着けなくなる人もいたとのこと。中にはライフガードが救助に向かうケースもあったそうです。
by Steve Harvey
イルカには特定の発情期が存在せず、時には繁殖目的でなく楽しむ目的で性行為を行います。そして、性的な行動をイルカ以外の動物に向けることもあるとのこと。このため、オセアノポリス水族館の広報は水泳を行う人に対し「性的に成熟した海獣にあまり近寄るべきではない」と注意を促しています。またZafarに攻撃の意図がなくとも、人がイルカの尻尾で叩かれると深刻な被害を受ける可能性があるといいます。
ただし、イルカが人間を攻撃したり傷つけたりすることはまれであり、Lars市長の行動は「やりすぎだ」という声も。弁護士のErwan Le Cornec氏は「このようなルールが適用されるならば、歩行者がヒモでつながれた犬に接近することについても禁止令が出されるべきでしょう」と述べました。