アンドレス・イニエスタ【写真:Getty Images】

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同点の決定機を演出する美しいパスに母国紙もスポットライト

 サッカーJ1神戸は26日、横浜Mと対戦。横浜Mデビュー戦の17歳久保建英にJ1初ゴールを許すなど0-2で敗れた。一方で、“バルセロナの先輩”元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは後半31分に美しい浮き球のパスで決定機を演出。得点にこそつながらなかったが、観るものを魅了した。スペイン紙「マルカ」もこのシーンにスポットライト。スペインファンからの称賛を集めている。

 なんと柔らかいボールタッチだろう。イニエスタが美しいパス一発で絶好機を演出した。1点を追う後半31分だ。左サイドのポドルスキからのバックパスを受けたイニエスタ。相手最終ラインの裏を取ったFW長沢へワンタッチで、美しい浮き球パスを送った。

 長沢の足元にピタリと収まる優しいパス。しかし、ループ気味に狙ったシュートはバーの上に外れ、追いつくことはできなかった。アシストにこそならなかったが、DF陣が一瞬見とれてしまうほどの、芸術品のようなパスだった。

「アンドレス・イニエスタからの何というパスだ。純粋な魔法だ」

海外ファン「彼にとっては簡単なこと」

「マルカ」は公式インスタグラムにこうつづり、動画を公開。バルセロナ時代を知るファンからは「彼にとっては簡単なことだ」「ブラボー・イニエスタ」「うん、僕は知っているよ」などと慣れ親しんだパスに感嘆の声が上がっていた。

 一方で、「メッシなら決めていた」「これはアシストにならないといけないパスだ」などと、決定機を決めきれなかった長沢への注文もあった。

 結局、0-2で痛恨の敗戦を喫した神戸。順位も5位に下げてしまったが、イニエスタの輝きは一層増している。(THE ANSWER編集部)