痛烈なタイムリーを放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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名手アンドラスがイレギュラーもあり反応できず「なんて奇妙なプレー」

 エンゼルス大谷翔平投手は16日(日本時間17日)の敵地レンジャーズ戦で4試合ぶりにスタメン出場。今季4度目の「4番・DH」に入り、初回の第1打席でセンター前へのタイムリーを放つなど4打数1安打1打点1得点だった。チームは6-8で逆転負けを喫したが、メジャー通算132勝のエンゼルスOBは名手エルビス・アンドラス内野手のミスを誘った打球を「かなり素晴らしい」と評価している。

 この試合最初の見せ場で大谷のバットから快音が響いた。初回無死一、三塁の好機で打席に入ると、1ストライクから先発右腕フラドの速球を捉えた。遊撃正面に飛んだものの、打球の速さにイレギュラーもあり、名手アンドラスがキャッチできず。強烈なグラウンダーはセンター前に抜けた。

 このタイムリーでエンゼルスは先頭打者から4連打となり、2-0に。ロサンゼルスで試合を中継しているテレビ局「FOXスポーツ・ウエスト」の実況は「エルビス・アンドラスのなんて奇妙なプレーだ」と伝えた。

 大谷の当たりに腰砕けになったアンドラスのプレーに疑問を呈した形だが、解説を務めたエンゼルスOBの元投手、マーク・グビザ氏は「ショウヘイ・オオタニのこの打球速度はかなり素晴らしいですね」と説明。そして、「外角のボールです。(打球は)ワンバウンドで(後退するアンドラスを)超えました。まったくグラブに触れていないように見えました。打球は彼の読みと逆の方に行ったようです」とオールスター出場2度の名手アンドラスに同情気味だった。

 また、同局は公式サイトの動画ニュースでも「ショウヘイ・オオタニが痛烈なタイムリーでエルビス・アンドラスを愚かに見せる」という見出しで特集している。キャッチできなかったアンドラスは何度も電光掲示板を確認するなど、不服そうな表情だった。

 2点タイムリーを放った12日(同13日)のアスレチックス戦以来4試合ぶりのヒット。これが今季35打点目となった大谷だが、この後は快音聞かれず。チームも6-8で逆転負けを喫したが、名手を襲う痛烈な打球でインパクトは残した。(Full-Count編集部)