在京フランス大使館のツイート。「皆さん、是非フランスに留学に来てください」と呼びかけている

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東京医科大が入試で女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたとされる問題を受け、欧州の在京大使館から皮肉るようなツイートが複数飛んでいる。

いずれも、自国での女性医学生や女性医師の割合の高さを強調する内容で、とりわけフランス大使館のツイートは、「一律減点」のハッシュタグ付きで「皆さん、是非フランスに留学に来てください」と、なかなか「攻めた」内容だ。

フランスでは2021年にも医師が男女同数

フランス大使館のツイートは2018年8月2日夕方「今日のプチ知識?」と題して投稿された。それによると、フランスの大学医学部に占める女子学生の割合は、00年の57.7%から16年には64.1%に上昇し、21年には医師の男女同数が実現されそうだという。「高等教育における主要学部の女子学生の割合」と題したグラフもついており、全分野の合計でも女性学生の割合が55.1%に達していることが強調されている。その上でツイートでは、

「皆さん、是非フランスに留学に来てください」

と、「一律減点」「東京医大」「医学部」の3つのハッシュタグがつきで呼びかけた。

最近はユニークなツイートをする外国大使館アカウントも増えているとはいえ、「直球」の投稿には反響が大きく、

「なんとイヤミな、イギリス人かよw」
「こうやって日本は優秀な女性を海外に流出させる」

といった、様々な反応が寄せられている。

フィンランド大使館も名指し避けつつ

フィンランド大使館も8月2日、ツイッターで

「フィンランドの女性医師の割合は57%とOECDの調査で世界で3番目に高いんだ。この前日本の内閣府がコラムでフィンランドの医療制度と働き方を書いたよ」
「他にも柔軟な働き方が認められたり、医師以外でもできることは他に任せるなど工夫してワークライフバランスを大切にしてる」

と、女性の働きやすさをアピール。東京医科大の事案に直接言及しているわけではないが、強く意識している可能性が高い。