黒い犬に追いかけられた少女(画像は『中時電子報 2018年7月29日付「離奇!女童被狗追 驚嚇狂奔猝死」』のスクリーンショット)

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台湾の台南市関廟区で27日、12歳少女が犬に追いかけられた後に死亡する事件が起きた。死因は窒息死で、少女に目立った外傷がないことから警察では犬に追いかけられた恐怖で呼吸ができなくなったのではないかと見て調べを進めている。

『中時電子報』が報じたところによると、少女は夏休みに学校で開講されているリコーダーの夏季講座に向かう途中で、近隣住民が飼っている中型犬に追いかけられたようだ。少女の家から学校までの距離は約500メートル。この日午前8時頃、少女はクラスメート1人と一緒に学校へ向かっていた。突然犬に追いかけられた2人は驚き、少女は左側の路地へ、クラスメートは学校のある方向へ逃げたという。

9時になっても少女が来ないことを心配した学校側が、少女の母親に連絡し事件が発覚、学校が警察に通報した。午前10時頃、近隣住民が空き地に倒れている少女を発見し、ちょうど少女を捜していたパトカーを呼び止めた。少女はすでに重体で、駆けつけた救急隊員が救命処置を施したが、助からなかった。

防犯カメラの映像から、少女は家を出て3分後に犬に追いかけられたことが分かっている。犬は10メートルほど追いかけた後に止まったが、少女はそのまま約20メートル走って路地に入った。少女が発見されるまで、不審な人物や車が通っていないことから、警察は他殺の可能性はないと見ているようだ。

近隣住民によれば、この犬は普段から通りかかった人に向かって吠えたり、追いかけたりすることがあったという。また少女の母親の話では、少女に病歴はないそうだ。警察では犬の飼い主から事情を聞いているが、少女の死に犬が直接関わったと証明するのは難しいもようだ。だが万が一証明された場合は、遺族は飼い主を過失致死の罪で訴えることができるという。

画像は『中時電子報 2018年7月29日付「離奇!女童被狗追 驚嚇狂奔猝死」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)