写真・湘南動物プロダクション

「カイが樋口さん、上戸さんにお会いできる最後の機会かなと思い、昨秋、CMの撮影現場に連れていったんです」

”白戸家のお父さん” として一躍人気犬となったカイくんが、16歳で天国に旅立ったのは、6月26日のことだ。
 

 このほど、カイくんが所属していた湘南動物プロダクションの坂本紀江代表が、ソフトバンクのCMで共演した上戸彩(32)、樋口可南子(59)と最後に会ったときのエピソードを語ってくれた。
   

「カイは、樋口さん、上戸さんとは久しぶりの再会でした。上戸さんは『お父さん!』と声をかけて、そっと寄り添って微笑んでいらっしゃいました」   

 引退後は、仲間たちと元気に過ごしていたが、上戸たちと “お別れのあいさつ” を交わしたころから、徐々に体が弱ってきていた。 

「足も思うように動かず耳も遠くなっていましたが、そのときは背筋も伸びて、役柄の『お父さん』としての顔が戻ったようでした」(坂本代表)   

 最期は眠るように逝ったという。

「寂しいですね。家族の一員であり、会社の一員でもありましたから。それに、悲報を聞いた全国のカイのファンから、花などが届いているんです。カイは皆さんの犬でもあったんだな、と感謝の気持ちでいっぱいです」(同前)

   
 子供を7匹も授かった北海道犬のカイくん。うち2匹は、その後を継いで “お父さん” 役を務め、娘役の上戸と軽妙な掛け合いを演じている。

 2016年末の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)最終回ではソフトバンクの特別編CMが流れた。そこでは “お父さん” が空を見上げ、「さよならじゃ、ないよな」とつぶやく印象的なシーンが。
   

 今回の訃報に接した多くのファンたちが、このセリフをSNSにアップした。

 白戸家の物語は、まだまだ続くのだ。

(週刊FLASH 2018年7月24・31日合併号)