大坂なおみ【写真:Getty Images】

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ビッカリーとの3回戦は深夜11時半の決着、ファンへの感謝を米紙が称賛

 女子シングルス世界ランク44位の大坂なおみ(日清食品)は11日(日本時間12日)のBNPパリバ・オープンのシングルス3回戦で同100位のサーシャ・ビッカリー(米国)を6-3、6-3のストレートで破り16強に進出した。深夜11時半に決着した試合で、最後まで試合を見守った観衆に対する大坂の粋な行動に、地元メディアは注目している。

 第2セットには大坂らしいパワフルなフォアハンドが炸裂。実況、解説も思わず笑うほどの一撃を、WTA公式ツイッターが「信じられないフォアハンド」と動画付きで紹介していた。

「BNPパリバ・オープンのレイトショー。サシャ・ズベレフは大番狂わせ、ナオミ・オオサカは快進撃」と特集したのは地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」電子版だった。

 ホームの後押しを受けたビッカリーをわずか1時間半で圧倒。“ナオミ旋風”はインディアンウェルズを席巻している。

 記事では「オオサカは試合が進むにつれて、力強さを手にした。ビッカリーのダブルフォルトで第1セットをものにし、第2セットの序盤でもビッカリーのサーブをブレークし、リードを手にした」と尻上がりにパワーを発揮した試合展開を伝えた。

「イライラしないように努力したことがカギね」と精神面の充実を勝因に挙げた大坂。同紙は午後11時半という深夜に決着した試合後のジェスチャーにも注目している。

試合後のビッカリーとのSNS上でのやり取りも、「素晴らしいスポーツマンシップ」と大反響

「彼女は残っていたファンたちに感謝していた。その数はおそらく2、300人程度だった」

 記事ではこう伝え、最後まで残ってくれたギャラリーに感謝を述べた大坂の礼儀正しさを高く評価している。

 試合後には大坂とビッカリーのSNS上のやり取りも注目された。敗れたビッカリーは自身のツイッターを更新し大坂を称賛。「私は今夜もっと上に進むことを望んでいたけど、ナオミ・オオサカは素晴らしいプレーだった。ただ、あまりに良すぎたわ。アメージングな1週間をありがとうBNPパリバ・オープン!」と祝福した。

 これに対し、大坂も「ありがとう! あなたのプレーも本当にアメージングでした」と返信。健闘を称え合うスポーツマンシップは海外のファンからも「素晴らしい」と反響を呼んでいた。

 常に謙虚で感謝の気持ちを忘れない大坂の人柄が、米国でも人気を博す理由なのかもしれない。(THE ANSWER編集部)