CBS MarketWatchによると、5日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月物は、ハリケーンで被災したメキシコ湾岸の石油関連施設の復旧作業が遅れているものの、米エネルギー省が同日発表した週間石油在庫統計で、9月30日までの4週間のガソリン需要が前年同期比2.9％減の日量880万バレルに、また、暖房油など溜出油も同3.8％減の日量390万バレルとなるなど、最近の石油価格の高騰から需要の低下が見られたことから売られ、前日比1.11ドル（1.7％）安の1バレル＝62.79ドルと続落し、8月3日以来、2カ月ぶりの安値で引けた。

　　ガソリン11月物は同10.79セント（5.4％）安の1ガロン＝1.9078ドルと続落、暖房油も同3.49セント安の1ガロン＝2.0148ドルと続落して引けた。

　　また、天然ガス11月物は、ハリケーンで被災した天然ガス生産施設の復旧が遅れていることから、供給不安が高まって買われ、一時100万Btu＝14.75ドルまで上伸したものの、6日に発表される週間在庫で在庫が増加するとの見方が広がったことから売られ、結局、前日比4.1セント（0.3％）安の100万Btu＝14.55ドルで引けた。米エネルギー省は6日朝、9月30日の週までの天然ガスの週間在庫を発表する予定で、市場では在庫は増加するとの見方が大勢となっている。【了】