初の公式戦を勝利で飾った森保監督。パレスチナ戦後、「本当に厳しい試合だったが、選手たちは練習でやったことを出してくれた」とコメントした。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[U-23アジア選手権]日本 1-0 パレスチナ/1月10日/中国・江陰
 
 1月10日、中国で開幕したU-23アジア選手権で森保一監督率いるU-21日本代表が初戦に臨み、パレスチナをかろうじて1-0で下した。
 
 日本は格下を相手に序盤からボール支配で圧倒し、20分には板倉滉がドリブルでの仕掛けから右足で先制点を奪う。だがその後は急造メンバー&布陣が連携を欠いて攻めあぐね、後半は逆に攻め込まれる場面が目立つなど、低調な出来に終始した。
 
 なんとか3ポイントを獲得した森保ジャパンに対して、アジア・サッカーを深く掘り下げる『Fox Sports Asia』は厳しめの評価を下した。
 
「日本は先制点を奪ったまでは良かった。ポゼッションでパレスチナを圧倒し、追加点も時間の問題と思われたが、攻撃は散発なものが多く、まるで歯車が噛み合わない。どこかおどおどしていて、期待外れな内容だった。結果的に最低限の勝利を挙げたに過ぎず、モリヤス監督の采配も失望に満ちたものだったと言わざるを得ない」
 
 一方でパレスチナの健闘を称えたのが、アジア・サッカー連盟(AFC)の公式サイトだ。こちらは、「後半のパレスチナは個のタレントが素晴らしい出来で、日本を何度か窮地に追い込んだ。それでもモリヤス監督のチームはよく整備されたディフェンスを見せ、同点ゴールを許さなかった」と報じている。
 
 グループBのもうひとつのカードは、北朝鮮がタイを同じく1-0で下した。次節(1月13日)、日本はタイと、パレスチナは北朝鮮と戦う。