中国からすれば日本は小さな島国に見える。中国の国内総生産(GDP)が日本を抜いたことなどを理由に、近年は「日本は中国にはもう及ばない」という認識を持つ中国人も増えているようだ。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国からすれば日本は小さな島国に見える。中国の国内総生産(GDP)が日本を抜いたことなどを理由に、近年は「日本は中国にはもう及ばない」という認識を持つ中国人も増えているようだ。

 だが、中国に比べて人口が圧倒的に少なく、国土も圧倒的に小さいという事実を勘案したうえで、日本の世界における地位や経済的な影響力を見てみると「日本は決して過小評価できない国」という圧力も感じるらしい。中国メディアの今日頭条は13日、日本は「世界最強の島国」であるとし、やはり日本を軽視してはならないと論じる記事を掲載した。

 記事は、世界の主要な「島国」のうち、人口や国土の大きさ、そして経済規模の指標としてGDPをそれぞれ比較したうえで、GDP上位5つの島国を列挙した。そのなかで1位を占めるのは日本であるとし、「資本主義国家のなかで最も発展している島国であり、あらゆる面で高い実力を持っている国」と評価した。

 続いてGDPの順位のとおりに「英国、シンガポール、アイルランド、ニュージーランド」を世界的な実力を持つ島国として列挙した。もちろん国土や人口、それぞれの主体産業が異なるゆえに一律な比較はできないが、中国人にとって日本が英国を上回る経済力を持つという状況は、「やはり日本は過小評価できない実力を持った国」として認識すべきと思わせるようだ。

 現在の中国経済の成長は著しく、成長と変化のスピードは目覚ましいものがある。しかし、同じアジアで同じ文化の源をもつ日本が、人口や国土の規模で中国を大きく下回りながらも、早いうちから世界に名だたる経済大国となったという事実は、中国人にとっては「世界最強の島国」に映る要因となっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)