パチューカ本田、移籍後初先発も交代時ブーイング 現地紙「ファンから口笛と侮辱の言葉」

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9日の本拠地グアダラハラ戦、移籍後初スタメンも見せ場なく後半26分に交代

 パチューカの日本代表FW本田圭佑は、現地時間9日のリーグ前期第8節の本拠地グアダラハラ戦で、移籍後の初スタメンを勝ち取ったものの見せ場なく後半26分で交代。

 メキシコ紙「レコルド」は、交代時に本田にブーイングが浴びせられたことを報じている。

 本田は4-3-3-システムの右インサイドハーフを務めたが、味方からのボールは集まらず、また本田自身も動きのメリハリに乏しいプレーに終始。前半29分には良い形でボールを受けながらトラップが大きくなり、ボールを奪った相手に勢い余って突っ込んでメキシコ移籍後の初イエローカードまで受けていた。結局、前半のうちに3失点したチームは、後半に1点を返した直後に本田を交代させたが、そのまま1-3で敗れている。

 同紙は本田のプレーを「フィールドでは非常に控えめな仕事しかしなかった」と評価。そして「本田が交代になる時、パチューカのファンが陣取ったセクションからは口笛と侮辱の言葉が浴びせかけられた。しかし、この日本人はそれに対するリアクションをすることなくベンチに座った」と報じた。

 本田は現地時間5日の日本代表のロシア・ワールドカップアジア最終予選、敵地サウジアラビア戦で前半45分間プレーし、長距離移動を挟んでの試合だった。しかし、それを考慮してもボールに絡むアクションと相手に怖さを与えるプレーは少なく、チームに勢いを与えられなかった。そうした状況に、本拠地のサポーターは怒りを露わにしたという。

 デビュー戦で交代出場後にゴールを決め、本拠地のファンに鮮烈なインパクトを与えた本田だったが、初スタメンでのプレーは低調に終わった。果たして本田は、ここから逆襲を見せることができるだろうか。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images