1日、テレビ朝日「あの人が今 言いたい事 新番組!テレビにあまり出ない人の“聞いたことがない話”」には、元プロボクサーでWBA世界スーパーフライ級王座を獲得した鬼塚勝也氏がゲスト出演。47歳になった鬼塚氏の現在を伝えている。

ブラックマヨネーズ・小杉竜一から「ジョニー・デップみたい」と言われる鬼塚氏は、現在画家として活躍。福岡でボクシングジムを運営する傍ら、同じビルの違うフロアにはアトリエを持つほど。作品は「自画像ばっかり」という同氏だが、その特長については「強さへの憧れと、弱さへのもどかしさ。そういうものが入り混じったものが自分の作品には出ている。ボクシングをやっている時も、そういう思いがあった」と話す。

また、過去に個展を開催した際には、「かなりの枚数」が1枚数百万円で売れたという。「でも、そこから売るのやめた」という鬼塚氏。その理由については「そこまでは人に見せるためとかじゃなくて、ボクシングで戦えなくなったエネルギーを絵に集中して発散する、みたいな。そのためにやってた。で、個展の話をもらってギャラリーをやって高い値段がついて売れた。嬉しかったけど、売れて先々これが残っていくと思った時に、もう一回自分を見つめ直さないといかんなと思った」と説明。「そこからデッサンを毎日描く。絶対1枚何か毎日描く。どんな時も描くっていうのを決めた」という。

その他にも、鬼塚氏は「コンプレックス・イズ・パワー」と自分のルーツを明かすと、「喘息持ってたり、体も小さくて女の子みたいだった」という幼少時代を振り返り、「強くなりたい。変わりたいというのが常にあった」と語る。学生時代は、野球やバスケットボールなどに挑戦しても補欠だったといい、「スポーツ万能でも何でもない」と謙遜したが、「強くなりたい」という想いを糧にボクシングだけは「才能が自分にあると感じたわけでもないんだけど、これだけは絶対に(世界王者に)なると思ってた」と言い切った。