『ひよっこ』すずふり亭の味を家庭で再現! 懐かしの洋食レシピ
朝ドラ『ひよっこ』でヒロイン・みね子(有村架純)が働く洋食屋「すずふり亭」。作中に登場する料理は、画面越しに見てもおいしそう! 料理長を演じる佐々木蔵之介に聞くと、
「すずふり亭のハンバーグやオムライスは本当においしいんです。特製のドビソースも現場で作っているんですけど、撮影中にガチで作っています。厨房が映っていないときも、大きい鍋で煮込んでいるので、暑くてしかたがありません。そこまでやるか、というくらい現場は本気でやっています!」
レシピ制作を担当した住川啓子さんはこう話す。
「『ひよっこ』で描かれている時代の洋食屋さんの料理は、現代より手がかかっています。今みたいにいろいろな種類の調味料が手に入らないので、限られたものの中で作り上げていました。だからこそ煮込んだりする時間も手間もかかるんです。レシピを参考に、当時は洋食屋さんでしか食べられなかった味をご家庭で作ってみてください」
ということで、家庭で作れる『ひよっこ』レシピをご紹介! 懐かしい洋食屋さんの味が楽しめますよ。
表面こんがりポークソテー
■材料(2人分)
豚ロース肉(1枚120g)…2枚、塩…少々、こしょう、小麦粉…適量、サラダ油…大さじ1、白ワイン…大さじ1
*つけ合わせ…ブロッコリー、ニンジン、フライドポテト
■作り方
(1)豚ロース肉は赤身と脂身の境にあるスジに切れ目を入れスジ切りし、肉たたきで伸ばす。肉たたきがない場合はすりこぎやビンでもOK。伸ばした肉に、塩、こしょうを両面にし、小麦粉を薄くつける。
(2)フライパンにサラダ油を入れ、1で仕込んだ肉を中火〜強火で焼く。片面がこんがり焼き上がったら裏面も同じように焼き、余分な油を捨てる。鍋肌に白ワインをかけ、アルコールを飛ばす。ここに別鍋で作ったソース(ブイヨンスープ80mlを熱し、片栗粉小さじ1/2を水で溶いたものと塩を少々入れ、とろみを出したもの)をからめて仕上げる。
たっぷり卵のオムライス
■材料(2人分)
鶏むね肉…60g、玉ネギ…1/4個、ニンジン…20g、ピーマン…1/2個、マッシュルーム(スライス)…10枚、サラダ油…大さじ1、小さじ1(卵用)、ケチャップ…大さじ3、ブイヨンの素(粉末)…小さじ1/2、パプリカパウダー、こしょう、塩…少々、ご飯…茶碗大盛り2杯、卵…2.5個
*つけ合わせ…パセリ、ケチャップ
■作り方
(1)鶏むね肉を5mm角に切り、玉ネギ、ニンジン、ピーマンをみじん切りに。
(2)フライパンにサラダ油大さじ1をひき、鶏むね肉を炒め、火が通ったら玉ネギ、ニンジンを加えさらに炒める。ピーマン、マッシュルームも加えて炒め、ケチャップを加えながら野菜から出た水分を飛ばすようによく炒める。うまみを増すためにブイヨンの粉末を入れ、パプリカパウダー、こしょうで風味をつける。最後に温かいご飯を加え混ぜながら炒め、塩で味を加減する。
(3)別のフライパンでサラダ油小さじ1を熱し、フライパンが熱くなったら溶いた卵を流し入れ、大きく広げて中央部が半熟のときに火を止め2のご飯を中央に横一文字にのせ、中央は山にする。焼き卵の上端と下端をそれぞれ菜箸で持ち上げご飯にかぶせ、全体がフットボール状になるよう形を作り、再び火を入れ温まったら止める。卵のとじ目が下になるように、フライパンをひっくり返すようにして平皿にのせる。キッチンペーパーなどで形を整え、パセリを飾りケチャップをたっぷりかけて仕上げる。
<プロフィール>
レシピ制作・住川啓子さん◎食全般のプロフェッショナルとして、料理作成、レストランのレシピ開発などを手がけ、映画『昼顔』『忍びの国』、ドラマ『貴族探偵』『リーガル・ハイ』など多くの作品でフードコーディネーターとして料理など担当。