「6・21安倍やめろ!!緊急市民集会」で気勢をあげる参加者ら

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 東京・永田町の参院議員会館の大講堂で21日、「安倍やめろ!!緊急市民集会」が開かれた。急きょ臨時席を設けるなど200人以上が参加し、パネリストや野党議員が安倍首相に対する不信感や疑念を口にするたび、会場は大きな拍手で沸いた。

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 登壇した社民党の福島瑞穂参院議員は、

「安倍首相はもりそば、かけそばが大っ嫌い。森友学園と加計学園の問題を野党から聞かれるのがイヤなので1日も国会会期を延長しなかった」

 と逃げの姿勢を批判した。

 首相とつながる2つの学園をめぐる疑惑は、そばのメニューにたとえられる。

 森友学園の補助金不正受給について大阪地検は強制捜査に着手し、籠池泰典前理事長は「国策捜査だ」と主張。国有地の格安払い下げの経緯などは未解明のままだ。

 加計学園による愛媛県今治市に獣医学部を新設する計画への関与をめぐっては、萩生田光一官房副長官が文科省をせっつく発言などを書き留めたメモが見つかった。萩生田氏はその内容について「正確性を欠く」と否定したが、疑惑が晴れたわけではない。

「3月13日の参院予算委員会で首相に質問しました。あなたは加計学園の加計孝太郎さんが今治市で獣医学部をつくりたいと思っているのを知っていましたかと聞いたら、ギャーッと怒っていました。名前を言ったな、責任とれるのか! と。あの慌てぶりとキレっぷりは尋常ではなかった。心証的には“クロ(有罪)”じゃないですか」(福島議員)

 首相と加計氏、萩生田氏は上写真(左右とも)のように親しい間柄。疑惑を無実と言い張るのならば、より丁寧な弁明が求められるのにサッサと国会を閉じてしまった。

 ニュースレター『インサイダー』編集長の高野孟氏は、「週刊ポスト(6月30日号)のトップの特集は『不潔な、あまりに不潔な安倍政権の恥部』だった」と話す。

「週刊誌が遠慮なく見出しをつけ始めたときは怖い。世の中が動き始めています。世論調査で多くは内閣支持率が10ポイントぐらい下がった。自民党のある議員は“今回はヤバい。支持者を説得できない”と言う。それは不潔感なんですよ。安倍首相も菅官房長官も人格的に汚い。こうなったとき、政権はとても弱くなるんです」(高野氏)

 しかし、安倍政権はなかなかしぶとい。どうすれば怒りの民意は大きなうねりとなるのか。元経産官僚の古賀茂明氏は「心の底では“何かおかしいな”と思っている人はたくさんいる。いかに仲間を増やすかだ」と指摘した。

「反面教師で、安倍さんの反対をやればいい。まず謙虚にならなければいけません。安倍さんおかしいでしょ? そうかしら? と言われたときに“何言ってんの!”と言っちゃダメ。相手の立場で話を聞き、いろいろ議論していって、やっとわかってもらえる人が出てくるんです」(古賀氏)

 パネリストはほかに、同志社大教授(地位係争中)の浅野健一氏や元・一水会代表の鈴木邦男氏ら。安倍政権の批判材料は多岐にわたり、同政権下で成立した共謀罪や安保関連法、特定秘密保護法に懸念が示されたほか、憲法改正の落とし穴にも言及があった。

 集会を主催した『森友告発プロジェクト』共同代表の藤田高景氏は「森友、加計疑獄の本質は大きく2つある」と熱くスピーチした。

「安倍首相や閣僚の答弁は、はぐらかし、ごまかし、言い逃れ、開き直り、ウソ八百といくらでも形容詞が出てくる。内閣は劣化の極みをみせている。もうひとつは安倍首相とその周辺の贈収賄事件につながっていくということ。忖度だけじゃないんです。安倍首相の祖父・岸信介元首相は“カネを受け取るときは、ろ過機を通すんだ”と言っている。孫のアノ人もおじいさんに可愛がられたもんだから、こういうことが頭に叩き込まれている」(藤田氏)

 安倍首相は国会閉会にあたっての会見で「対応が二転三転し、政府への不信を招いた。率直に反省しなければならない」と述べた。

 臨時国会でも閉会中審査でもいいから昭恵夫人や萩生田官房副長官、腹心の友・加計氏から詳しい話を聞きたい。

 籠池氏の話しか聞けないのはおかしい。