駿台甲府高等学校(山梨)
■駿台甲府はどんな学校? 山梨県甲府市にある駿台甲府高等学校は1980年に開校された私立高。その後、駿台甲府中学校、駿台甲府小学校と順次開校し、山梨県初の小中高一貫教育機関として発展してきた。学科は普通科の他、山梨県で唯一の美術系専門課程である「美術デザイン科」が設置されており、普通科には「普通クラス」と「スポーツクラス」に分けられている。野球部は今春の山梨県大会で準優勝し関東大会に出場した。
■駿台甲府野球部のテーマとは? 現在、野球部は3年生12名、2年生16名、1年生20名の計48名。野球部のグラウンドは高校の校舎とは離れ、中学・小学校の校舎内にある為、自転車で20分くらいの移動をしている。このチームの目標は「甲子園で校歌を歌うこと」。新チームが始動してからは「勝つ集団になること」をテーマに一人ひとりが今まで以上に考えること。何のため、どんな効果があるのかを理解し練習に励んでいる。
■オフシーズンに図った強化 オフシーズンには、とにかくバットを振ることとウエイトトレーニングで身体を鍛えてきた。下半身のウエイトトレーニングではMAXの%で5セット、10回上がる重さで4セット、50~60kgで40,30,20,10回のフルスクワットを行ない下半身強化を図ってきた。
■印象に残っている試合とは? 印象に残っている試合として今年の春、23年ぶりに出場した関東大会をあげた花輪 淳主将。昨年度優勝校の前橋育英との対戦で、タイブレーク延長10回にサヨナラ負けを喫した。ミスが多く、上手くチャンスを作れなかったので悔しい試合だったが、夏の大会に向けて、細かいミスをなくすことを練習で重ねている。「これまで応援して下さった多くの方に感謝して、笑顔で終われる夏にしたい」と花輪 淳主将は意気込んでいる。
■期待を寄せる逸材!チームの中ですごい長所を持っている選手として花輪 淳主将は雨宮 久也の名をあげた。その長所としては、逆方向(右)にも長打を打てる打者。クリーンアップとしての勝負強いバッティングや投手としての気迫あるピッチングを期待したいと期待を寄せた。
花輪 淳主将、雨宮 久也副主将、杉田 俊介(駿台甲府)大きな自信になった関東大会ここからは雨宮 久也副主将(3年)と杉田 俊介選手(2年)にお話を伺いました。
Q.夏へ向けて見つけた課題を教えてください
雨宮:チームの課題は、守備のミスをなくし、無駄な失点を減らすこと。個人の課題としては、投手としての制球力。良い球と悪い球の差をなくすという部分が課題になっています。あと、打者としての勝負強さも夏に向けて身につけていきたいところです。杉田:僕は球速アップ。連投できるスタミナ(先発完投)を目指したいです。
Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください
雨宮:関東大会で前橋育英と対戦したこと。結果は10回タイブレークサヨナラ負けしましたが、チームにとって大きな自信になりました。 杉田:僕も今年の春の関東大会出場、前橋育英戦の10回タイブレークサヨナラ負けは一番心に残っています。
Q. 応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください!
雨宮:躍動感あるピッチング、シャープなバッティングを見て欲しいです。杉田:強気な攻めのピッチング、ストレートと変化球のコンビネーション、投球後の軽快なフィールディングに注目して欲しいです。
Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?
雨宮:なんと言っても粘り強さです。苦しい状況になってもチーム全員で諦めることなく勝利を目指すところでは負けていないです。杉田:点差に関係なく最後まで諦めないところですね!
Q. この夏はこういう夏にしたい!という意気込みを教えてください
雨宮:一戦一戦を大切に戦い山梨県制覇!そして甲子園でも校歌を歌いたい!杉田:3年生と1日でも長く山梨県で1番長い夏にしたいです!
雨宮選手・杉田選手、ありがとうございました!
練習風景(駿台甲府)笑顔で終わることができる夏にしようここからは深沢 和帆監督にお話を伺いました。
Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。
守り勝てるチームを作ってきました。投手が不安なく自分のペースで投げられるように守りに重点を置いてきました。 そして守りでリズムを作り、数少ないチャンスでも得点に結びつけるにはどうしたらよいのかをチームに考えさせ、目的を持って練習に取り組んでもらいました。チームとしてはまだまだ未熟で小粒ですが、まとまりと粘りがあります。どんな状況でも諦めない強い精神力をもった明るいチームです。
Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!
夏の大会を前に、春の大会は23年ぶりの関東大会出場で、多くのことを学ばせてもらい良い経験をしましたね。全員が夏に向け気持は充実してきました。部員一人ひとりがそれぞれの役割を考え、しっかりその責任を果たすことが駿台甲府の全員野球です。この日のために全員で苦しい練習にも皆で声を掛け合い、励まし合い乗り越えてきました。みんなが笑顔で終わることができる夏にしよう。
深沢監督、そして駿台甲府野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!【僕らの熱い夏 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!