香川県高校野球復権の担い手たちが清宮 幸太郎率いる早稲田実に挑む!
2010年に島袋 洋奨(中央大〜福岡ソフトバンクホークス)がエースだった興南(沖縄)を招待しスタートした「香川県高等学校野球連盟招待試合」。それから数えて8回目となる今大会は、ここまで高校通算101号を積み上げている清宮 幸太郎(3年主将・一塁手)率いる早稲田大学系属早稲田実業学校高等部(西東京)をはじめて招き、香川県大会春季大会ベスト4の三本松・英明・丸亀城西・坂出が6月17(土)・18日(日)の両日、香川県高松市にあるレクザムスタジアムで対戦する。
はたしてこの4試合で清宮選手は山本 大貴(神港学園<兵庫>〜JR西日本)が2013〜2015年にマークした高校通算「107号」を超えることができるのか?そこで今回はこの注目の招待試合のみどころや、交通アクセスなどを紹介していきたい。
四国屈指の強打者に好右腕etcが早稲田実に立ち向かう佐藤 圭悟(三本松)今年の「香川県高野連招待試合」。まずは試合日程をチェックしてみよう。6月17日(土)10:00 早稲田実業vs英明(春季香川県大会準優勝)13:00 早稲田実業vs坂出(春季香川県大会4位)*入場券販売開始 08:00 入場料:大人500円 高校生以下200円 小学生以下・身障者(障害者手帳持参)無料
6月18日(日)09:00 早稲田実業vs三本松(春季香川県大会優勝)12:00 早稲田実業vs丸亀城西(春季香川県大会3位)*入場券販売開始 07:00 入場料:大人500円 高校生以下200円 小学生以下・身障者(障害者手帳持参)無料
6月17日(土)の最注目は第1試合。4番・投手には高校通算29本塁打の藤井 拓海(3年・右投右打・182センチ88キロ・高松市立太田中出身)が座り、5番にも高校通算20本塁打に迫る千原 凌平(2年・右投右打・170センチ82キロ・京都木津川リトルシニア<京都>出身)が控える。その前後にも長打を放てる選手がそろい、打撃戦は必至であろう。中でも千原は早稲田実業の5番・野村 大樹(2年・大阪福島リトルシニア<大阪>出身)と中学時代に数多く対戦しており「絶対に負けたくない」と激しい闘志を燃やしている。
第2試合も実に早稲田実業にとっては侮れない戦いだ。坂出は昨秋県大会では昨夏甲子園出場の尽誠学園を破るなど秋春連続で県ベスト4に入っている。相手打者のタイミングを外す作業が上手い右腕・西山 諒祐(3年・175センチ71キロ・右投右打・まんのう町立満濃中出身)、法兼 圭佑(3年・捕手・右投右打・175センチ65キロ・善通寺市立西中出身)の配球が決まれば、清宮 幸太郎といえども簡単にスタンドインはできないだろう。
6月18日(日)は第1試合に登場する春の県王者・三本松の最速141キロ右腕・佐藤 圭悟(3年・右投左打・174センチ66キロ・東かがわリトルシニア出身)と早稲田実業打線との対決がみものだ。
冬場から清宮との対決をイメージし、七色の変化球習得にも意欲的に取り組んできた佐藤にとって、この一戦は待ち望んだ大舞台。県大会決勝4打点、四国大会も9打数3安打の浦上 純也(3年・中堅手・右投右打・174センチ70キロ・東かがわ市立白鳥中出身)をはじめ、下位にも巧打者がそろう打線とも協力し、23年ぶりの夏甲子園出場へ弾みを付ける勝利を手にしたい。
4校のトリで登場する丸亀城西のカギを握るのは主将・4番・捕手の清水 啓右(3年・右投右打・177センチ70キロ・多度津町立多度津中出身)。130キロ中盤ながら体重が乗った強いストレートを投ずる2年生右腕・大前 輝明(右投右打・177センチ90キロ・丸亀市立西中出身)などの特長を最大限引き出すことができれば、勝利の可能性は高まる。
2年生以上は昨年、高松商の全国に通じる破壊的打棒を何らかの形で体感している。彼らがその原体験を元に、早稲田実業打線に「立ち向かう」意識を持てば、清宮 幸太郎を本塁打を期待する大観衆に、新たな高校野球の魅力を提供できるはずだ。
抜け道は2方向のみ。ご来場はお早めに!戦力分析に続き球場についてもふれておきたい。高松市西部の下笠居地区、香川県総合運動公園内にあるレクザムスタジアム(香川県内野球場)は、両翼96m・中堅122m。ただ、三塁側裏は数百メートルで瀬戸内海に面しているため、ひとたび海からの風が吹けば、左打者にとっては大きな追い風となる。
座席は内野は11,200人分はすべて椅子席に対し、外野の10,800人分は芝生席。ホームランボールを手にしたい方は レジャーシートを持参した方がいいだろう。
交通アクセスは、バスならば高松駅バスターミナル2番乗り場からことでんバス11系統下笠居線「弓弦羽」行きに乗車し、通常ならば約30分「小坂・総合運動公園」下車。片道は大人510円である。ちなみに9時に間に合うバスは高松駅06:58・07:25・07:55の4本。15時以降の高松駅行帰路は小坂・総合運動公園前発16:03・16:33・17:08・17:33など。最終バスは20:18となっている。
自家用車及びレンタカーであれば、高松駅方面からさぬき浜街道を西に向かって生島町交差点を右折し、あとは道なり。ないしは坂出方面からさぬき浜街道を東へ進み、五色台トンネルを超えて生島町交差点を左折してあとは道なりで香川県総合運動公園に到着する。
ただし、五色台の山々と瀬戸内海に挟まれた香川県総合運動公園は外部に通じる道は実質この2か所しかない。五色台の山中、ないしは海沿いを辿って坂出方面に抜ける道もあるが、これは最後の手段としておきたいところだ。
ちなみに駐車場は「球場まで20分程度の臨時駐車場含め約3,000台分は確保しました」(香川県高等学校野球連盟・小野 裕作理事長)。とはいえ、6月17日(土)・18日(日)の両日、同公園では四国高校総体のラグビー競技、テニス競技も開催されることと、先に記した道路事情のため混雑は必定。皆さんには通常6時開門の正面入場門が16日(金)から特別に24時間開放されていることも活用して、早めのご来場をお願いしたい。
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