大分東明高等学校(大分)
■大分東明はどんな学校? 大分県大分市にある大分東明高等学校は1952年に平松商業高校として創立した私立高。54年には平松高校を設置し、63年に現在の校名である大分東明高等学校となった。普通科、商業科、看護教養科、衛生看護科の4つの学科が設置され、特別進学コース、歯科衛生コース、商業・介護福祉コースなど9つのコースが用意されている。野球部は昨秋の大分大会でベスト16。春季大会と県選手権はベスト8に進出した。
■大分東明野球部の紹介 現在、野球部は3年生18名、2年生21名、1年生19名の計58名。グラウンドが学校から6km離れた場所にあるため、部員は授業が終わったら全力で自転車を漕いでグランドに行き、少しでも練習時間を長くしている。また、井上部長は大分舞鶴高ラグビー部で全国準優勝した時のメンバー。昨年から野球部の部長に就任したのだが、その井上部長によるIT(I=井上部長の T=トレーニング)は「とにかくキツイ」名物練習になっている。
■昨秋のチーム発足当時を振り返って 「今の3年は一年生大会で大敗を繰り返し、河野監督に『史上最弱のチーム』と言われ、誰もリーダーシップを取れずにグダグダなチームだった」と、振り返る助安 大智主将。しかし、昨秋の新チーム結成時には「勝ち癖をつけて、甲子園で1勝できるチームを作ること」を目標に掲げ、高尾山にある365段の階段を使ったトレーニングなどで夏に使える体づくりに励んできている。
■大分東明を引っ張る選手は? チャンスで1本が打て、流れを変えるホームランも放ってきた茅野 秀喜選手。2年生ながらエースとして堂々とした投球ができる栃原 佑紀投手。コンスタントにヒットが打てる若林 遼馬選手が活躍。今夏はエース・栃原投手と共に中宗 侑太選手にも期待がかかる。また、監督曰く「歴代でもナンバーワンの声の大きさ」というプラクティスキャプテン(練習キャプテン)の見良津 碧斗選手は元気と声でチームを勢いづけ、苦しい時には流れを変えてくれる貴重な存在だ。
■今夏への意気込み 夏に向け、「自分の特性を理解し、それを磨いて武器を作ること」をテーマに練習を重ねている大分東明。選手がそれぞれの武器を持って大会に臨み「この夏は、一生の思い出になるような夏にしたい」と、助安主将は意気込んでいる。
練習の様子(大分東明)歴代最弱チームと言われたことを見返したい!ここからは助安 大智主将(3年)と見良津 碧斗プラクティスキャプテン(3年)にお話を伺いました。
Q.夏へ向けての課題や強化したいところを教えてください
助安:チームのメンタル強化したいです。見良津:気持ちの波をなくし、堂々と自信をもって戦うことです。
Q.ここまで振り返って高校野球で一番思い出に残っていることは何ですか?
助安:1年生の時に監督から歴代最弱と言われたことです。この言葉があったから逆に頑張れました。見良津:自分も、1年生の時に歴代最弱と言われたことで「見返してやろう」と思い、ここまでやってきました。
Q. 夏にここを見てほしいというところは何ですか?
助安:グランドでの全力疾走です!見良津:日本一の元気です!
Q.このチームの好きなところと、他のチームに負けていないところは?
助安:練習中にダメなところを言い合えるところです!見良津:元気と仲の良さです!
Q. この夏はこんな夏にする!という意気込みをお願いします!
助安:悔いを残さず、一生の思い出になるような夏にしたいです!見良津:人生で1番楽しい夏にします!
助安選手、見良津選手、ありがとうございました!
心身ともに3年生が一回りも二回りも成長!ここからは水本 卓也副部長にお話を伺いました。
Q. 新チームが始まってから、どのようなテーマをもってチーム作りをされてきたのでしょうか?
新チーム始動当初は2年生投手の栃原におんぶに抱っこのチームで、栃原抜きではまったくと言っていいほど勝つことができませんでした。しかし、そこに気づいた3年生はこの冬、ラグビー出身の井上先生の強度の高いトレーニングに食らいつき、一回りも二回りも心身ともに成長したことが見受けられました。その結果、春の大分大会、県選手権と2大会連続で8強入りすることができ、選手たちの自信につながったと思います。
Q. チームの強みを教えてください
栃原を中心とした投手力と、急成長した3年生たちが中心になったビッグイニングを作ることができる爆発力のある打撃です。
水本 卓也副部長、そして大分東明高校野球部の皆様、ありがとうございました!選手それぞれの武器を発揮して、最高の夏にしてください!
今年も大好評!【僕らの熱い夏 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!