マネージャ―をやってこれたのはみんなのおかげ!神奈川県立上溝南高等学校

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 神奈川県相模原市にある上溝南高等学校は今年度創立40周年を迎えた。野球部は今春の地区予選全勝で神奈川県大会に進出。県大会では3回戦で惜しくも横浜隼人に敗れた。今回は野球部を支えるマネージャーにお話しを伺った。

選手への愛情はピカイチ!

 部員43名を支えているのは3年生の山口莉奈さんと1年生の西村愛美さんの2人。練習のサポートから消耗品の買い出し、予定表の作成や大会資料の作成など事務的な作業までこなす。常に今何からするべきなのかを考え、視野を広くすることを心掛けているというマネージャー。このようなマネージャ―の心遣いにより、選手たちはスムーズな練習を行うことができるのだ。

 上溝南のマネージャーはわずか2人であるが、選手たちへの愛情は他の高校に負けない。今年春の地区予選前のこと。マネージャーは何か力になりたいと選手たちにお守りをつくった。その結果、地区予選全勝1位通過、県大会では3回戦まで進出した。

 マネージャ―の活動の中でやりがいを感じる瞬間は、自分のやってきたことが役に立っていると実感するとき。春季大会の勝利もマネージャーが愛情込めて選手たちへ作ったお守りが大きな力となっただろう。

 選手たちはマネージャーの存在について「なくてはならない存在。とても頼りにしています。」と話してくれた。マネージャ―の選手に対する愛情は十分に伝わっているようだ。

 活動の中で一番楽しい時間を尋ねてみると、「ご飯空いた時間に選手のみんなとワイワイするとき!」と答えてくれた。練習の時の真剣な表情とオフモードのギャップには思わず胸キュンしてしまうそうで、微笑ましい関係が伝わってくる。

 

 夏の大会開幕まで残り1か月。日々練習に励む選手たちに一言お願いすると愛情たっぷりの言葉が返ってきた。「皆のおかげでマネージャーをやってくることができました。どんなことにも全力な皆が大好きです!いつもありがとう!」

選手と共に送る青春山口莉奈さんと西村愛美さん(上溝南)

 マネージャ―唯一の3年生、山口莉奈さんがマネージャーになったきっかけは「野球が好きで、選手を一番近くで支えたかったから。」選手からの信頼が厚く、皆の支えになるマネージャーを目指し、日々活動に取り組んでいる。

 入部した当時は山口さん含め同学年に2人いたが今は1人。挫折しかけたこともあった。しかし今は山口さんにとって1人でマネージャーをやってきたことは誇りである。選手たちが大変だからと仕事を手伝ってくれることもあるそうで、選手の優しさが支えとなりここまで歩んできた。

 山口さんは監督から言われた「選手のお母さんなれ!」という言葉が心に残っているようで、日々温かなサポートを続けている。選手たちの練習を毎日見てきている分、試合で勝った時はとても嬉しいとのこと。まさに山口さんは野球部の「母」である。

 もしもマネージャ―をしていなかったらどんな自分になっているかを尋ねてみると心に残る言葉が返ってきた。

「青春を知らない自分」

 まさしく山口さんは今青春の日々を送っている。最後の夏の大会まで残り1か月。山口さんは青春を味わいながら、愛情こもったサポートを続けていく。

 上溝南高等学校野球部の皆さん、ありがとうございました!