与謝野晶子ファン必見! 大阪・堺の生家跡近くに「晶子恋歌みくじ」が登場
「晶子恋歌みくじ」告知用ポスター(画像提供:開口神社)
歌集『みだれ髪』で知られる歌人・与謝野晶子の生家跡に近い、大阪府堺市堺区にある開口(あぐち)神社にユニークなおみくじが登場する。与謝野晶子が詠んだ歌で恋愛運を占うという「晶子恋歌みくじ」......、いったいどんなものなのだろう?
Jタウンネット編集部は堺市の開口神社に電話して、話を聞いてみることにした。
神社職員「恋のゆくえをうらない、成就してほしい」
開口神社境内の与謝野晶子歌碑(画像提供:開口神社)
電話で答えてくれたのは、このおみくじを企画開発した開口神社の職員だった。
「昨年(2016年)の5月29日、白桜忌(はくおうき)と呼ばれる晶子の命日に、神社境内に歌碑が完成し、除幕式が行われました。晶子の生家跡に近く、幼い頃には境内で遊んでいたとも伝えられている場所です。以来、数多くの晶子ファンに訪れていただきました」。そこで、「さらに喜んでもらえるものを......」と企画したとのこと。
「晶子恋歌みくじ」サンプル(画像提供:開口神社)
例えば、上の写真画像上段をご覧いただこう。おみくじには、「気になる彼と急接近!」というメッセージが入っている。その横に、「やは肌のあつき血汐にふれも見でさびしからずや道を説く君」という有名な歌が記されている。歌の意味も解説されている。さらに願事、旅行、商売、学問、転居、待人、縁談と、細かく占いが続く。
また画像下段には、「一目惚れの恋の予感!」というメッセージがある。その横に、与謝野晶子の歌と歌の意味、さらに細かい占いが続く。このパターンで、全部で25種類のおみくじが用意されているという。
おみくじの結び所(画像提供:開口神社)
「25種類のメッセージと晶子の歌を選び、うまくマッチングさせるのに苦心しました」と神社職員。「歌の選択や解説は、与謝野晶子の研究者にお願いしましたが、メッセージの方は職員一同知恵を絞ったものです」。
「おみくじにはそれぞれ水引でお守りをつけました。また、おみくじを結ぶための竹細工によるハート形の結び所も設置しました」と、細かい気配りを話してくれた。情熱的な恋愛の末、鉄幹と結ばれた晶子の歌で、「恋のゆくえをうらない、成就してほしい」と呼びかけている。
「晶子恋歌みくじ」が登場するのは、今年の「白桜忌」の1日前、2017年5月28日から。初穂料は300円だ。
開口神社拝殿(KENPEIさん撮影、Wikimedia Commonsより)