こんばんは。暁の素浪人(←意味不明)・コラムニストの中丸謙一朗です。

さて、本日も「全国スナック名称研究会」(全ス研)、研究発表の第3弾!

スナック珍名さん! (パチパチパチパチ)

今回は、青森から長崎までの、ひょっとこ的ラインナップ。

看板チェックは煩悩チェック、入店ないので、チャージフリー。

コスパ最強、誰でも楽しめる、スナック「哀愁」物語。

意味があろうがなかろうが、では、今週もじっくりとお楽しみください。

【第1発目】「意味は聞くなの、なんやねん、その名前」(採取地・佐賀)


「意味は聞くなの、なんやねん、その名前」(採取地・佐賀)

ぶ〜とん? おもしろいというよりは、店名を聞かされるとボーっとしてしまう名前。どんな意味なのか、聞くのもめんどくさいし。

【第2発目】「写ルンルンですよ」(採取地・三浦海岸)


「写ルンルンですよ」(採取地・三浦海岸)

昔撮った写真の背景に偶然写っていた物件。スナック「ルンルン」ったあ、80年代的にはある意味ベタ。ずっと使っていなかったカバンの中から一万円札を発見した気分。

【第3発目】「スナック意味不明。ぴいぴいのぴい」(採取地・三重)


「スナック意味不明。ぴいぴいのぴい」(採取地・三重)

「ぴい」っつうのもなんだかよくわからないよな。ぴいだよ、ぴい。しかも「い」が若干小さかったりする。しかし、どんな店なんだろ。

【第4発目】「名前に意味のありすぎるスナック」(採取地・佐賀)


「名前に意味のありすぎるスナック」(採取地・佐賀)

生裸(せいら)はちょっとやばいね。いくら音読みしても、つまるところ、なまはだかだもんね。意味不明の反対で、この店の名前は意味ありすぎね。これでなんてことない牧歌的なスナックだったら、それはそれですごい。

【第5発目】「お約束でハイボールサービス」(採取地・伊豆)


「お約束でハイボールサービス」(採取地・伊豆)

髭のマスターがたぶん好きなんだろうけど、キテるね、「スナックブロンソン」。遠目で見ると「ブロソソソ」ってソが3つだね。アゴを触りながら、「う〜ん、マンダム」って言うと、ハイボール1杯サービスらしいよ(嘘)。あ、一応言って置くと、チャールズ・ブロンソンね。マスター、一見めんどくさそうに見えるけど、たぶんいい人だよ、知らないけど。

【第6発目】「北のひょっとこ飲み」(採取地・青森)


「北のひょっとこ飲み」(採取地・青森)

なんか色気ねえなあ。ひょっとこじゃ、口説けないじゃん、ひょっとこじゃ。せめて、「ひょっとして」あたりならリピーターざくざくなんだが、ひょっとこじゃ、おじさんだけで盛り上がりすぎちゃって終わりだよ、まったく。女性スタッフ募集しているらしいが、「ひょっとこ」に応募する女子を、わたしはある意味、興味深くお慕い申し上げます。

ということで、それじゃ、バイバイ。ハバ・ナイススナック!

*注 この企画はあくまでも公に公開されている風景としてのスナックの看板および名前を味わうための企画です。採取した時期もさまざまですので現在も存在しているかどうかは不明です。なお、実際のお店の状況には責任を負いませんので、個人の責任にてお楽しみください。

全国スナック名称研究会では、読者のみなさんが発見した「珍名スナック」の看板画像を募集しています。寄稿フォームかメール(toko@j-town.net)で、ペンネームと発見場所、あなたの年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。ツイッターのハッシュタグ「#全ス研」でも受け付けます。なお、いただいた投稿の一部を改変・編集する場合があります。あらかじめご了承ください

今回の筆者:中丸謙一朗(なかまる・けんいちろう)コラムニスト。1963年生。横浜市出身。『POPEYE』『BRUTUS』誌でエディターを務めた後、独立。フリー編集者として、雑誌の創刊や書籍の編集に関わる。現在は、新聞、雑誌等に、昭和の風俗や観光に関するコラムを寄稿している。主な著書に『ロックンロール・ダイエット』(中央公論新社、扶桑社文庫)、『車輪の上』(耷出版)、『大物講座』(講談社)など。好きなアーティストは宮史郎とジム・モリスン。座右の銘は「物見遊山」。全国スナック名称研究会代表。日本民俗学会会員。