廃線から10年... 「くりはら田園鉄道」の体験施設が開業
[OH!バンデス‐宮城テレビ]2017年4月11日放送の山形と放送を繋ぐ「バンたま太鼓判」で、宮城県栗原市にある「くりでんミュージアム」が紹介されていました。
在りし日のくりはら田園鉄道(yari hotakaさん撮影、flickrより)
「くりでん」の愛称で親しまれた「くりはら田園鉄道」は1918年(大正7年)に「栗原軌道」として設立されたのが始まりで、細倉鉱山から産出される鉱産物の輸送を目的としていた路線です。
運転シミュレーターも楽しめる
細倉鉱山が閉山になったあとも、沿線住民の大切な足として活躍してきましたが、利用者の減少により、2007年3月31日に惜しまれつつも史に幕を閉じました。
そんな、地元や全国の人達から愛された「くりでん」を後世に残そうと、栗原市は若柳駅周辺の公園整備に着手します。
「くりでん芝生広場」や「くりでんアトラクションゾーン(旧若柳駅)」では気動車乗車体験や、レールバイク乗車体験ができます。そして、17年4月1日には「くりはら田園鉄道 くりでんミュージアム」が、見て触れて体験できる施設として新たにオープンしました。
創業当時の大正から、昭和までの建築技法を伝える貴重な遺構である「くりでん車両基地の車庫」などで構成されています。
建物の内部は営業当時の状態で保存してあり、車両(KD10形)・工作機械・修繕道具などの実物を展示してあります。また資料館では「くりでん」の一日や、歴史・企画展示コーナーなどがあり、「くりでん」をより深く知ることが出来ます。
このミュージアムで大人気なのが「運転シミュレーター」(1回500円)です。映像がリアルで当時の「くりでん」を運転している感覚を味わえるとのことでした。
「くりでんジオラマ」は全線25.7kmの沿線の街並みを巨大ジオラマで再現してあります。全長16m・縮尺150分の1で、栗原の春夏秋冬が表現されており、昭和40年代をベースとして色々な時代を混在させたジオラマです。このジオラマには、よく見ると栗原市出身者のアノ人風の人形がいるので、探してみるのも楽しいですね。
「くりはら田園鉄道 くりでんミュージアム」は、入場料(高校生以上)500円・小中学生300円。営業時間は10:00〜17:00、定休日は火曜日となっております。(ライター:佐藤憲子)