[OH!バンデス‐宮城テレビ]2017年4月5日放送の「どーなknow?」のコーナーで、白石市にある「材木岩公園」の紹介をしていました。


小原の材木岩(Kei hashiさん撮影、Wikimedia Commonsより)

「材木岩」とは、材木岩高さ約65m・幅約100mの珍しい六角形の石英安山岩がむき出しになっている国指定天然記念物です。この材木岩の周辺は「材木岩公園」となっており、年間5万人の観光客が訪れています。

ひんやりとした「自然の冷蔵庫」も

「材木岩公園」には、寛永から明治時代まで「検断」を務めた木村家の屋敷(県指定有形文化財)という建物があります。検断とは、江戸時代に街道の行政・治安・輸送を担当した役人のことです。この建物は、無料で見学できます。中には、木村家のふすまから発見された古文書が展示してあるのですが、その中には離縁状の展示もされています。当時は「三行半」と言った3行半の短い離縁状が普通だったので、この離縁状の様に長い物は全国的にも珍しいとのことでした。

「材木岩の氷室」には、岩と岩の間から冷気が来る冷気噴出口と呼ばれる風穴があり、そこを利用した建物が建っています。冷気が噴出がするため、室内は入っただけでもひんやりしています。撮影時の外気温は10℃でしたが、氷室内は3℃でした。昔は、蚕の卵を貯蔵する施設として利用しており、言わば一定の室温を保つ天然の冷蔵庫だったとのことです。

材木岩公園には、子供が遊ぶことの出来る沢もあるので、暖かい季節は絶好の遊び場でもあります。マイナスイオンも感じられますよ。(ライター:佐藤憲子)