2017年1月8日、福井県大野市の大野市文化会館で成人式が行われた。式には300人以上の新成人が参加した。


写真集に見入る新成人たち

式典では、パフォーマーを招いてのステージや、新成人の中学3年時に担任を務めた教員からのビデオレターなどのアトラクションも催された。

若い世代に地元をアピール



式典終了後には、写真集「大野へかえろう」が新成人１人１人に配布された。

この写真集は、近年大野市が取り組んでいる「大野へかえろう」プロジェクトの一環として、約1年間かけて作成された。新成人に、大野へ帰ろうという気持ちにさせUターンを促すとともに、大野の魅力を伝えるツールとして定住・交流人口の増加につなげることを目的とし、風景写真をメインに、実際に大野市へ戻り夢を追いかける人々や、郷土の食が紹介されている。「いつか大野へかえってきてね」という、地元の先輩たちのメッセージを込めた写真集だ。



大野市では、これまでにもポスターの製作や楽曲の発表などを通し、若者を対象にUターンを促してきた。

写真集を見た新成人たちからは、

「家の裏が田んぼなんで、よく見た景色がいっぱいある。懐かしい」
「就職は大阪でするけど、年取ったら帰ってきてのんびり過ごしたい。大野いいって（写真集を友達に）めっちゃ見せびらかす〜。自慢できます。絶対持って帰る！」
「素敵な写真がいっぱいですね〜。友達は都会でこういう景色を知らない子が多いので、見せてあげたいなぁ」
「県外で暮らす気満々で外に出たけど、最近大野で働いてる人の話を聞く機会が多くて、自分のできることを見つけて、自分の学んでいることを（大野で）生かすのもいいかなって思い始めてます」

といった声が上がった。

写真集は、市内の図書館や公民館で閲覧可能で、「大野へかえろう」の公式サイト上でも公開されている。