年内最後の大一番を前に騒動発生だ。イタリア・スーパーカップで王者ユヴェントスと対戦するミランが、飛行機のトラブルで20日に現地入りできなかった。ミランは翌日もトラブルがあるようなら試合をボイコットすると憤慨している。

カタールのドーハで開催される今季のスーパーカップは、昨季国内2冠の絶対王者ユヴェントスと、コッパ・イタリアのファイナリストだったミランがトロフィーを争う。2011年以降タイトルから遠ざかっている名門ミランとしては、久しぶりに訪れた戴冠のチャンスだ。

ところが、大事な試合に向かうミランは出鼻をくじかれた。ユーヴェがカタールに向かったのと同じ20日、ミランもドーハ入りする予定だったが、飛行機が技術トラブルでロンドンから動けず、フライトが延期に。ミランはリーグと相談した結果、最終的に出発を1日延期することとした。


この事態に「深刻な損害を被った」と怒り心頭なのが、アドリアーノ・ガッリアーニCEOだ。「彼らはすでに暖かいドーハにおり、明日は20℃も高い気温のなかで練習できる。だが、我々は夜に現地入りし、最終調整しかできない」と不満をあらわにした。


確かに、同じ17日にリーグ前節を戦ったユーヴェとミランだけに、現地入りが1日遅れれば、ミランはコンディションの観点から不利になると言える。イタリア各メディアによると、ミランはリーグに対し、21日の出発も大きく遅れるようなことがあれば、ドーハに向かわないと宣言したそうだ。

だが、SNSではミランの飛行機トラブルを揶揄する声も。映画「ホーム・アローン」のイタリア版タイトルが「Mamma ho perso l'aereo(ママ、僕飛行機に乗り遅れた)」であることをもじったツイートが拡散された。




また、クラブの身売り完了(クロージング)がなかなか実現していないミランだけに、「クロージングに続いてスーパーカップへの出発も延期」と皮肉る声もある。


一方のユーヴェは、20日にドーハ入り。着々と準備を進めている。


スーパーカップは日本時間24日1時30分キックオフだ。