世界のコダックが「カメラスマホ」に参入!カメラ好きの心をわしづかみするスマホにワクワク
最近のスマホのカメラ性能は著しく上がっている。
どのメーカーのスマホでも撮影に失敗することも少なく、ほんどのシーンでキレイに撮れる。
日常の景色やスナップ、セルフィー、食事、子どもやペットなどの動物に至るまで、朝から晩までスマホで写真を撮りまくっているという人も多いだろう。
今や多くの機能を持つスマホの中でも、最も使われているのがカメラと言ってもよい。iPhoneもXperiaも、カメラの機能を大きくアピールしている。
今やだれもがカメラ性能を気にする中、ついに老舗のカメラメーカーも動き出した。
あのコダックが、2100万画素カメラを搭載したスマホ「Kodak Ektra」を発表したのだ。
デジカメのような外観のKodak Ektra
Kodak Ektraはコダックの名カメラ「Ektra」のデザインを再現したスマホである。
スマホとしての機能はCPUがHelio20(10コア)、RAM3GBにROM32GBと、ミッドレンジよりもやや上に位置するモデルに留まっている。
スマホ単体の機能では、iPhoneなどのハイエンドスマホよりやや劣るモデルだ。
しかし、カメラに目を向けてみると、その評価は一変する。
・光学手振れ補正
・スーパー8フィルター
・4K動画撮影可能
・マニュアルモード撮影
など、まるでデジカメ専用機のようなスペックを搭載しているのだ。
レンズは50ミリ換算で広角26.5ミリと十分な画角。f/2.0と明るいレンズなので、室内や暗い屋外での撮影も苦にしない。
しかも本体は革のようなシボの表現をしたクラシカルな仕上げで、背面側のデザインはスマホには見えず、カメラそのものだ。さらにはレザーのカメラケース風のケースも用意されるという。
レンズは、普段は本体に収納されているが、カメラ使用時にはレンズが出る。
スマホとしてはやや持ちにくい形状となるが、カメラとして使うことを考えると、むしろレンズが出てくるほうがカメラらしい。
またカメラっぽさを感じるのが、本体下部の背面側にあるグリップ。指先が引っかかるように多少膨らんだデザインとなっている。
薄さを目指す最近のスマホとは逆に、Kodak Ektraはカメラとスマホのデザインの融合を模索しているのだ。
そもそもコダックがこのKodak Ektraを投入するのは、iPhoneなどハイエンドスマートフォンを打ち負かそうとしているのではない。
カメラメーカーならではの、デジカメらしい質感と高い性能を持ったスマホを作ろうと考えたているのだ。
価格は449ポンド、約5万7000円とやや高めだが、高性能カメラにスマホが内蔵されていると考えれば十分妥当だろう。
革ケースはデジカメそのもの
実はKodak Ektraのアイディアは、すでにパナソニックが「CM1」「CM10」というモデルで製品化している。どちらもハイエンドデジカメと変わらぬ1インチのセンサーを搭載し、本体は革調仕上げで高級感もある。発売時は10万円と高価だったが、スマホのカメラで飽き足らない、1眼レフカメラを持っているユーザーなどの間で大きな話題となった。
CM1/CM10はパナソニックブランドと言うこともあり、カメラとしての認知度は一般消費者の間には期待したほどは広がらなかったかもしれない。しかしKodak Ektraであれば、誰もが知っている「コダック」ブランドが威力を発揮するだろう。
デジカメ市場はスマホに押されて、今後も大きく成長することは難しい。
一方、スマホ側も、どんなにカメラを高性能、高画質化したところで、写真を撮るツールとしてデジカメを超えるのは難しいだろう。
そうした視点からも、
・コダックというブランド
・カメラをメインとしたスマホ
といった、使う目的と使う人を明確に絞った「Kodak Ektra」のような製品は、使う人に十分な満足度を与えてくれそうだ。
次のスマホを選ぶ時、Kodak Ektraより高いスペックの製品ではなく、カメラが気に入ったからKodak Ektraを購入する、なんてユーザーも増えるかもしれない。それほどコダックの名前は世界中の人々に愛され、知られているからだ。
元祖「カメラスマホ」のパナソニックCM10
Kodak Ektraが出てくれば、最近やや話題が薄くなってしまったパナソニックのCM10も再び脚光を浴びるようになるかもしれない。
また、他のカメラメーカーやレンズメーカー、カメラ関連メーカーが、カメラに特化したスマホを出してくる動きがおきそうだ。
Kodak Ektraの市場での反応次第によって、これから「カメラスマホ」という新しい分野の製品が生まれることを期待したい。
山根康宏
どのメーカーのスマホでも撮影に失敗することも少なく、ほんどのシーンでキレイに撮れる。
日常の景色やスナップ、セルフィー、食事、子どもやペットなどの動物に至るまで、朝から晩までスマホで写真を撮りまくっているという人も多いだろう。
今や多くの機能を持つスマホの中でも、最も使われているのがカメラと言ってもよい。iPhoneもXperiaも、カメラの機能を大きくアピールしている。
今やだれもがカメラ性能を気にする中、ついに老舗のカメラメーカーも動き出した。
あのコダックが、2100万画素カメラを搭載したスマホ「Kodak Ektra」を発表したのだ。
デジカメのような外観のKodak Ektra
Kodak Ektraはコダックの名カメラ「Ektra」のデザインを再現したスマホである。
スマホとしての機能はCPUがHelio20(10コア)、RAM3GBにROM32GBと、ミッドレンジよりもやや上に位置するモデルに留まっている。
スマホ単体の機能では、iPhoneなどのハイエンドスマホよりやや劣るモデルだ。
しかし、カメラに目を向けてみると、その評価は一変する。
・光学手振れ補正
・スーパー8フィルター
・4K動画撮影可能
・マニュアルモード撮影
など、まるでデジカメ専用機のようなスペックを搭載しているのだ。
レンズは50ミリ換算で広角26.5ミリと十分な画角。f/2.0と明るいレンズなので、室内や暗い屋外での撮影も苦にしない。
しかも本体は革のようなシボの表現をしたクラシカルな仕上げで、背面側のデザインはスマホには見えず、カメラそのものだ。さらにはレザーのカメラケース風のケースも用意されるという。
レンズは、普段は本体に収納されているが、カメラ使用時にはレンズが出る。
スマホとしてはやや持ちにくい形状となるが、カメラとして使うことを考えると、むしろレンズが出てくるほうがカメラらしい。
またカメラっぽさを感じるのが、本体下部の背面側にあるグリップ。指先が引っかかるように多少膨らんだデザインとなっている。
薄さを目指す最近のスマホとは逆に、Kodak Ektraはカメラとスマホのデザインの融合を模索しているのだ。
そもそもコダックがこのKodak Ektraを投入するのは、iPhoneなどハイエンドスマートフォンを打ち負かそうとしているのではない。
カメラメーカーならではの、デジカメらしい質感と高い性能を持ったスマホを作ろうと考えたているのだ。
価格は449ポンド、約5万7000円とやや高めだが、高性能カメラにスマホが内蔵されていると考えれば十分妥当だろう。
革ケースはデジカメそのもの
実はKodak Ektraのアイディアは、すでにパナソニックが「CM1」「CM10」というモデルで製品化している。どちらもハイエンドデジカメと変わらぬ1インチのセンサーを搭載し、本体は革調仕上げで高級感もある。発売時は10万円と高価だったが、スマホのカメラで飽き足らない、1眼レフカメラを持っているユーザーなどの間で大きな話題となった。
CM1/CM10はパナソニックブランドと言うこともあり、カメラとしての認知度は一般消費者の間には期待したほどは広がらなかったかもしれない。しかしKodak Ektraであれば、誰もが知っている「コダック」ブランドが威力を発揮するだろう。
デジカメ市場はスマホに押されて、今後も大きく成長することは難しい。
一方、スマホ側も、どんなにカメラを高性能、高画質化したところで、写真を撮るツールとしてデジカメを超えるのは難しいだろう。
そうした視点からも、
・コダックというブランド
・カメラをメインとしたスマホ
といった、使う目的と使う人を明確に絞った「Kodak Ektra」のような製品は、使う人に十分な満足度を与えてくれそうだ。
次のスマホを選ぶ時、Kodak Ektraより高いスペックの製品ではなく、カメラが気に入ったからKodak Ektraを購入する、なんてユーザーも増えるかもしれない。それほどコダックの名前は世界中の人々に愛され、知られているからだ。
元祖「カメラスマホ」のパナソニックCM10
Kodak Ektraが出てくれば、最近やや話題が薄くなってしまったパナソニックのCM10も再び脚光を浴びるようになるかもしれない。
また、他のカメラメーカーやレンズメーカー、カメラ関連メーカーが、カメラに特化したスマホを出してくる動きがおきそうだ。
Kodak Ektraの市場での反応次第によって、これから「カメラスマホ」という新しい分野の製品が生まれることを期待したい。
山根康宏