神村学園vs鹿屋中央
3ランを放った前畑（神村学園）
前日に延長15回を戦い抜いて3対3の引き分けとなった試合の再試合だった。
初回、鹿屋中央は1番・篠田 大聖（1年）がライトスタンドに先頭打者アーチを叩き込んだ。2番・八重尾 塁主将（2年）もセンター前ヒットで続く。「打ち合いに持ち込みたい」と前日、山本 信也監督が話していた目論見通りの展開になりかけた。だが3番・松田 修吏（1年）のところで仕掛けたエンドランを外され、一走・八重尾は挟殺でタッチアウト。「立ち上がりに打ち込まれたけど、あそこを落ち着いてアウトがとれたのできょうはいけると思った」（神村学園・小田 大介監督）
2回、神村学園は二死からエラーを皮切りに二三塁のチャンスを作り、2番・田中 祐大（2年）のレフト前タイムリーで逆転に成功する。
3回は打者12人、2本の長打を含む7安打を集中し、一挙7点を奪った。5回にも1点を加え、なお二死二三塁とチャンスが続き、6番・前畑 太壱（2年）がライトスタンドに特大3ランを叩き込み、1時間18分のスピードゲームで鹿屋中央を寄り切った。
前日は3時間25分の長丁場を戦ったが「今朝の野球ノートに『疲れたけど、楽しかった』と書いている選手が多かった」と小田監督。この試合をものにできるかどうかは「楽しむこと」、技術的には「力んで打たされていたスイングを、しっかり自分のタイミングでバットが振れるか」をカギに挙げていた。「良い表情で野球ができていた」と小田監督も納得の出来だった。
（写真・文＝政 純一郎）
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