札幌第一vs札幌南
連覇を目指して
前回大会(2015年秋)の覇者・札幌第一の初戦。3回裏に2点を先制されるが、直後の4回表に相手のワイルドピッチで1点を返すと、5番・今野 克則(2年)と6番・佐藤 眞那人(2年)の連続二塁打で同点に追いついた。さらに勝ち越しのワイルドピッチと9番・西村 壮真(2年)のタイムリーでもう2点を加えた。
その裏にスクイズで1点差に詰め寄られるものの、5回表に5番・今野が2ランを放ち突き放した。
エース左腕の冨樫 颯大(2年)は5回以降立ち直り、8安打3失点で完投。連覇を目指しての初戦を突破した。
この試合のポイントは、札幌支部予選で3試合全て無失点だった札幌南のエース・井澤 駿介(2年)にどう挑むかだった。札幌第一の菊池 雄人監督は、｢低めのボールを見極めて、球数を投げさせる工夫ができた｣と攻略法を話す。打順が一巡する3回までは球数42と少なかったものの、4回に38球を投げさせると、5回は24球。徐々に攻略法が功を奏した形だ。さらに昨秋の優勝投手だった前エース・上出 拓真(3年)に打撃投手を務めてもらったことも、暗示を含めて効果を発揮。人生初のサク越え本塁打を放った今野は、｢(上出)拓真さんの球は凄いです｣と札幌南の井澤に臆することなく向っていけたことを話した。
連戦で2回戦は10月3日に白樺学園と戦う。｢また投手が良いですからね｣と白樺学園の牧野 憲伸(2年)を警戒した菊池監督。連覇への道は険しいが、一歩ずつ上っていくつもりだ。
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