中東生まれの「フムス」は、ヒヨコ豆とにんにく、オリーブオイルなどをペースト状にしたもの。現在は世界的に広まり、東京都内でもカフェやレストランで提供されるなど、話題になり始めています。


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今回は、フムスの作り方や栄養についてまとめます。

■植物性の原料のみを使用

イスラム教徒は、豚肉やアルコールなど禁止されている食物が多く、料理方法についても厳しく定められていることで知られています。そんな厳しい戒律のあるイスラム教徒が多い中東で、食べられている伝統料理のひとつが「フムス」なのです。

日本では、まだ一般的でないことから「ハムス」「ハモス」「ホモス」などさまざまな名称で呼ばれていますが、今回の記事では「フムス」と表記します。

フムスは、動物性たんぱく質がまったく含まれておらず、かつ栄養価が高いことから、ベジタリアンやヘルシー志向の人を中心に広がっていったようです。

中東では、ピタというパンに付けて食べるのが一般的ですが、世界に広まったことで食べ方も多様化。クラッカーに付けたり、サンドイッチにはさんだり、野菜のディップとしても用いられます。

次ページで、フムスの作り方と栄養についてご紹介します。

■「フムス」の作りかたは、攪拌(かくはん)するだけ!
作りかたは簡単。材料をフードプロセッサーに入れて、滑らかになるまで攪拌(かくはん)するだけです。本来はタヒーナ(Tahini)というゴマペーストを使いますが、ねりゴマで代用できます。仕上げにパセリやオリーブなどを散らし、ディップやサンドイッチにして食べます。


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<材料>
ヒヨコ豆の茹でたもの(水煮缶でも代用可) 1カップ
にんにく 1片
水 大さじ2
白ねりゴマ 大さじ2
オリーブオイル 大さじ2
レモン汁 小さじ3
塩 少々

■「フムス」はダイエット食にも!

フムスは豆とゴマを原料としているので、たんぱく質や食物繊維が豊富です。ヒヨコ豆に含まれる食物繊維は、不溶性食物繊維が主。水に溶けずに水分を吸って膨らむため、満足感が得られるうえ、腸の働きを助ける効果も期待できます。

また、必須脂肪酸の不飽和脂肪酸も多く、そのほかにも、ビタミンB群、亜鉛やマグネシウムなどのミネラルが多く含まれています。

もちろん、ゴマの栄養価も高く、美容や貧血対策としても人気があります。

海外セレブが、ダイエット中の食事として紹介したことから話題になったともいわれているフムス。手軽に作れるので、軽食やおやつ、副菜としてもオススメです。
 
 
 
(あまみや)