ナポリFWゴンサロ・イグアインのユヴェントス移籍が実現に迫りつつあるなか、ナポリのサポーターが怒りをあらわにしている。

イタリアメディアは23日、イグアインがすでにユーヴェのメディカルチェックを受けたと報道。王者への移籍は秒読みと報じた。ユーヴェは約9470万ユーロ(約110億円)とされる契約解除金を支払って、昨季のセリエA得点王イグアインを獲得するようだ。


昨季のセリエAで36ゴールと66年ぶりに年間最多得点記録を更新したイグアインは、ナポリの絶対的なエースだった。当然、サポーターのアイドルと言える存在であり、本拠地サン・パオロでゴールを決めたときの場内アナウンスのすごさも有名だ。


それだけに、イタリア最大の人気を誇り、そして最も憎まれる存在でもあるユヴェントスへの移籍に、ナポリサポーターは「裏切りだ」と激怒している。




同じアルゼンチン出身で、ナポリのレジェンドであるディエゴ・マラドーナ氏も、イグアインの移籍に不満を表している。ただし、同氏はイグアインだけでなく、移籍を実現させた者たちにも納得していないと述べた。

「イグアインがユヴェントスのような直接のライバルに移籍するのは残念だ。だが、選手だけの責任にもできない。選手には選手の責任があるが、最も喜ぶのはビジネスをする者たちだからだ。誰もサポーターのことを考えない」

「今は良い会長であるよりも、良いビジネスマンであることの方が重要になっている。もうこうやって言うのはうんざりだ。私の時代にはなかったことだった。FIFAが眠り続けているのが残念だ」