冷汁という存在は、以前、宮崎県知事が東国原知事だったときに知りました。こんな食べ方があるんだ! と大人になってから新鮮な驚きを感じた記憶があります。冷汁とチキン南蛮、マンゴーなどがそのときにブームになったような。

それ以来、これらの食べ物は定番化しつつありますよね。「冷汁」は見事、我が家の夏の定番になりました。

最初のころはレシピに忠実に、あじなどの干物を焼いてほぐして作っていたのですが、これだとおいしいけれども、大変。いつのころからか、面倒な工程を省こうと、「さばの水煮缶詰」で作るようになりました。すると、10分でできるように!

かんたんにできる「さば缶の冷や汁」をご紹介します。

■さば缶の冷汁

レシピ制作:管理栄養士 長 有里子


<材料 2〜4人分>
さばの缶詰 1缶(200g前後)
豆腐 150g
きゅうり 1本
みょうが 2個
しそ 5枚
A 白すりごま 20g
A 味噌 50g
A 和風だしの素(顆粒) 小さじ1/2
A サバ缶の汁 全部
水 400ml

ご飯 適量
 
 

<作り方>
1、ボウルにAを入れて混ぜ、水を少しずつ入れながら混ぜ合わせる。

2、1にさばの缶詰を入れ、スプーンなどでざっと身をほぐす。

3、食べやすい大きさに切った豆腐、小口切り(端から輪切り)にしたきゅうりとみょうが、千切りにしたしそを加え、冷蔵庫で冷やす。

4、温かいご飯を器に盛り、3をかけていただく。

そろそろ、本格的な夏になります。暑くて食欲がわかないときもでてくるはず。
でもだからといって、そうめんだけ、ざるそばだけ、なんていうサラッと食べやすい食事ばかりしていると、たんぱく質不足で、夏バテの原因になることが…。

その点、この冷汁は、サラサラと食べやすいうえに、さばや豆腐のたんぱく質もしっかりとれます。

私はいつも夕食のあとに作って、冷蔵庫で保存し、朝食で食べるのが定番。ごはんさえあれば、朝起きてすぐに食べられる、かなりのお助け朝食になりますよ。
 

(長 有里子)