松本潤がいつも同じスーツのワケ「99.9-刑事専門弁護士-」
「ひろと、そんなラグビーじゃ、あくびが出るなぁ」
肩まで伸びた髪に髭、強面な父の言葉に笑う幼い頃の深山大翔(松本潤)。
おにぎりを持って父親と一緒に、
「いただき、マングース」
これまで出た数々のダジャレは、父親譲りだったのか……。
今回の依頼人は傷害事件を起こした被疑者の谷繁(千葉雄大)。被害者の三枝(平田満)に「お前が殺したんだ」と殴りケガをさせた。
実は18年前に起きた食品会社の社長の自殺と紐づいていた。谷繁の父親は自殺と処理されたが、殺人の可能性があった。再捜査を依頼しても警察が動くことはなく、谷繁は真実を明かしたい末の暴行だった。今回の傷害事件をきっかけに、過去二つの事件の関係、そして検察側の隠蔽の疑いが浮上した。
父の命日にラグビーの練習場にやってきた深山(松本潤)。悲しい顔をするでもなく、相変わらず飄々とおにぎりを食べている。
孫の練習を見にきた班目所長(岸部一徳)と遭遇した。
「休みなのにスーツなの?」
「同じの3着持ってるんです」
えー!料理の味にはうるさいのに洋服には無頓着。普段からどんなに残忍な事件を扱おうが、表情をあまり変えることがなかった深山。つかみどころのない人柄は、気分によって洋服が変わらないのも関係してそうだ。
ところで、5話はこれまでで最もプロレスがからんでいた。プロレスに詳しくないが、さすがに気になったので調べてみた。
・オカダ・カズチカと外道が出演
まず、冒頭から女性のプロレスファン「プ女子」が集まり、選手の手作りカレーを食べるイベントが開催されていた。
「オカダ」のうちわを持って叫ぶ立花(榮倉奈々)。オカダ選手からカレーを渡されると、
「城ホールがんばってください(ハート)」
いつになく乙女。立花はマッチョな男性が好みなのか。
ちなみに6月19日に大阪城ホールで試合が行われるそうだ。
・プロレス用語連発
被疑者が頭を強打して入院しているため、弁護も一旦停止せざるを得なくなった。当然、手をとめるわけもなく突き進む深山。それを危惧する佐田(香川照之)に立花が「トランキーロ」と2回。意味が分からない佐田は悶々とする。
「トランキーロ」を調べてみたらプロレス用語だった。
「焦るな!」という意味で、新日本プロレスリング所属の内藤哲也選手のキメ台詞なんだそう。
(エヌヒト氏によるプロレスニュースサイト「nWoな人々」http://enuhito.com/?p=9628参照)
相変わらずマイペースを貫く深山の背中に、指を刺して「ハンターチャンス!」と一言。
「柳生博さんですか?」
「違います、ハンタークラブです」
こちらも実際にリング上でなされた会話らしい。
(プロレス.netよりhttp://xn--zckzczcd.net/archives/2297)
他にも「カブロン」(バカヤローの意味)と囁いたり、立花の話を聞いてない志賀先生(藤本隆宏)にはモンゴリアンチョップをきめたり、職場にプロレスを持ち込みすぎなプ女子。
・「アイルビーゼア!」永田裕志選手のポスターに敬礼
聞き込みのために訪れた警備会社で、永田選手のポスターを見つけ「ゼア!」と敬礼。職場の外でもすごかった。
当時、捜査を一人で担当していた元刑事から、重要な証言が出ると表情が一変。立花は仕事も趣味も一瞬でスイッチが入る、プ女子弁護士だった。
「98年の杉並の殺人、再審請求出されてるだろ。あそこの弁護団がしつこくて十条検事長が困ってるよ。新証拠もないし棄却だと思うが、念のため資料に目を通しておけ」
検事の丸川貴久(青木崇高)が、大友修一検事正(奥田瑛二)に呼び出された。
大友検事といえば、1話で「はじめまして」と挨拶されたときに、深山が「はじめましてですかね」と返した相手だ。もしかして深山のお父さんの事件を担当したのが大友検事か?
深山と立花が警備会社を訪ねたときに聞いた元刑事からの証言。事件当日、三枝は別の場所での目撃証言があったこと、屋上のタバコから三枝の唾液が検出されていたことなどがわかったが、いずれも証拠不十分で不起訴になっていた。
谷繁の父親の事件と同日に起きた、杉並の殺人事件とつながりがあると確信した深山は、ハッとした表情で今までに見たことのない慌てよう。だんだんと感情が顔にでるようになってきた。
そして、家族旅行に出かける寸前の佐田を追いかけて空港へ。
「関係ない二つの事件がつながっちゃったんですよね」
「おかしいんですよねー。三枝さんが杉並の殺人事件の犯人を目撃したと証言した時間には、三枝さんは谷繁さんのお父さんと一緒にいたはずなんですよ」
佐田に背を向けて話す深山。
「なぜそうなったんでしょ、説明して欲しいんですよ。杉並の事件の担当検事だった……佐田先生……」
ここまではいつもの穏やかな表情だったが振り返って、
「あなたに」
ケンカを売るような口調と怒りが滲んだ顔が怖い。深山の怒りが滲む顔は初めて見た。
地道な聞き込みで集めた当時の目撃証言や捜査状況を固めた上で、旅行に出かける佐田を空港にまで押し掛けて足止めする深山。
相手の足をロックしてラクダ固めに入る、オカダ・カズチカの得意技でいえばレッドインクだろうか。
検察時代にウソの目撃証言を作った疑いをかけられた佐田。深山の技をどうかわすのか。6話は今夜放送。
(柚月裕実)
肩まで伸びた髪に髭、強面な父の言葉に笑う幼い頃の深山大翔(松本潤)。
おにぎりを持って父親と一緒に、
「いただき、マングース」
これまで出た数々のダジャレは、父親譲りだったのか……。
「そんなあだ名はいやぁだな」…「99.9-刑事専門弁護士-」5話
今回の依頼人は傷害事件を起こした被疑者の谷繁(千葉雄大)。被害者の三枝(平田満)に「お前が殺したんだ」と殴りケガをさせた。
実は18年前に起きた食品会社の社長の自殺と紐づいていた。谷繁の父親は自殺と処理されたが、殺人の可能性があった。再捜査を依頼しても警察が動くことはなく、谷繁は真実を明かしたい末の暴行だった。今回の傷害事件をきっかけに、過去二つの事件の関係、そして検察側の隠蔽の疑いが浮上した。
孫の練習を見にきた班目所長(岸部一徳)と遭遇した。
「休みなのにスーツなの?」
「同じの3着持ってるんです」
えー!料理の味にはうるさいのに洋服には無頓着。普段からどんなに残忍な事件を扱おうが、表情をあまり変えることがなかった深山。つかみどころのない人柄は、気分によって洋服が変わらないのも関係してそうだ。
とにかくプロレス色が強かった5話
ところで、5話はこれまでで最もプロレスがからんでいた。プロレスに詳しくないが、さすがに気になったので調べてみた。
・オカダ・カズチカと外道が出演
まず、冒頭から女性のプロレスファン「プ女子」が集まり、選手の手作りカレーを食べるイベントが開催されていた。
「オカダ」のうちわを持って叫ぶ立花(榮倉奈々)。オカダ選手からカレーを渡されると、
「城ホールがんばってください(ハート)」
いつになく乙女。立花はマッチョな男性が好みなのか。
ちなみに6月19日に大阪城ホールで試合が行われるそうだ。
・プロレス用語連発
被疑者が頭を強打して入院しているため、弁護も一旦停止せざるを得なくなった。当然、手をとめるわけもなく突き進む深山。それを危惧する佐田(香川照之)に立花が「トランキーロ」と2回。意味が分からない佐田は悶々とする。
「トランキーロ」を調べてみたらプロレス用語だった。
「焦るな!」という意味で、新日本プロレスリング所属の内藤哲也選手のキメ台詞なんだそう。
(エヌヒト氏によるプロレスニュースサイト「nWoな人々」http://enuhito.com/?p=9628参照)
相変わらずマイペースを貫く深山の背中に、指を刺して「ハンターチャンス!」と一言。
「柳生博さんですか?」
「違います、ハンタークラブです」
こちらも実際にリング上でなされた会話らしい。
(プロレス.netよりhttp://xn--zckzczcd.net/archives/2297)
他にも「カブロン」(バカヤローの意味)と囁いたり、立花の話を聞いてない志賀先生(藤本隆宏)にはモンゴリアンチョップをきめたり、職場にプロレスを持ち込みすぎなプ女子。
・「アイルビーゼア!」永田裕志選手のポスターに敬礼
聞き込みのために訪れた警備会社で、永田選手のポスターを見つけ「ゼア!」と敬礼。職場の外でもすごかった。
当時、捜査を一人で担当していた元刑事から、重要な証言が出ると表情が一変。立花は仕事も趣味も一瞬でスイッチが入る、プ女子弁護士だった。
佐田VS深山 検察の圧力と隠蔽を暴けるか?
「98年の杉並の殺人、再審請求出されてるだろ。あそこの弁護団がしつこくて十条検事長が困ってるよ。新証拠もないし棄却だと思うが、念のため資料に目を通しておけ」
検事の丸川貴久(青木崇高)が、大友修一検事正(奥田瑛二)に呼び出された。
大友検事といえば、1話で「はじめまして」と挨拶されたときに、深山が「はじめましてですかね」と返した相手だ。もしかして深山のお父さんの事件を担当したのが大友検事か?
深山と立花が警備会社を訪ねたときに聞いた元刑事からの証言。事件当日、三枝は別の場所での目撃証言があったこと、屋上のタバコから三枝の唾液が検出されていたことなどがわかったが、いずれも証拠不十分で不起訴になっていた。
谷繁の父親の事件と同日に起きた、杉並の殺人事件とつながりがあると確信した深山は、ハッとした表情で今までに見たことのない慌てよう。だんだんと感情が顔にでるようになってきた。
そして、家族旅行に出かける寸前の佐田を追いかけて空港へ。
「関係ない二つの事件がつながっちゃったんですよね」
「おかしいんですよねー。三枝さんが杉並の殺人事件の犯人を目撃したと証言した時間には、三枝さんは谷繁さんのお父さんと一緒にいたはずなんですよ」
佐田に背を向けて話す深山。
「なぜそうなったんでしょ、説明して欲しいんですよ。杉並の事件の担当検事だった……佐田先生……」
ここまではいつもの穏やかな表情だったが振り返って、
「あなたに」
ケンカを売るような口調と怒りが滲んだ顔が怖い。深山の怒りが滲む顔は初めて見た。
地道な聞き込みで集めた当時の目撃証言や捜査状況を固めた上で、旅行に出かける佐田を空港にまで押し掛けて足止めする深山。
相手の足をロックしてラクダ固めに入る、オカダ・カズチカの得意技でいえばレッドインクだろうか。
検察時代にウソの目撃証言を作った疑いをかけられた佐田。深山の技をどうかわすのか。6話は今夜放送。
(柚月裕実)