「ツイてない人」こそやるべき朝の習慣

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厄年というわけでもないのに「自分は呪われているんじゃないか」と思いたくなるほど悪いことが続いたという経験はないだろうか。悪いことといっても、大病を患うといった重大なことではなく、「初めて行った美容院で変なカットにされてしまった」といった、ささやかではあるが確実に運気が下がっていると感じるようなことである。

こんな時、私たちはどんな行動をとるのが望ましいのか。
『呪いが解けちゃう! すごい「お清め」プレミアム』(KADOKAWA刊)の著者である中井耀香さんに、占いの見地から話をしてもらった。

――本書のテーマは「呪い」ですが、中井さんは初対面の人を見て、すぐに「この人は呪われている・呪われていない」ということが分かるのですか。

中井: パッと見で「あ、この人、呪われているな」と分かります。どこかフワフワしていて、地に足が着いていない雰囲気の人は十中八九、呪われていますね。通り魔事件を起こしてしまうような人は、その典型例といえるでしょう。

――呪われているとは、具体的にどのような状態を指すのですか?

中井:魔的なエネルギーに乗っ取られてしまっているような状態を指します。こうなってしまうと、自分の意志で自分の行動をコントロールすることができません。なので、当人の感覚からすると「自分で事件を起こした」という感覚はないはず。

では、どのような人が魔的なエネルギーに取り憑かれやすいかといえば、日頃から「あんな親のところに生まれなければよかった」「こんな人生になるはずじゃなかった」等、不平不満ばかり口にしている人です。そういう言動を繰り返していると、魔的なものを引き寄せ、共振してしまいやすくなります。

「寸善尺魔」という言葉があります。寸は尺の10倍の単位。世の中には善なることは少なく、魔的なことのほうがずっと多いという意味の言葉です。

この言葉に従えば、誰しも普段のちょっとした行ない次第で、通り魔事件の犯人と同じように呪われてしまったとしても何ら不思議ではないと言えます。

――なるほど。だからこそ本書では「趨吉避凶」という考え方を重視しているわけですね。

中井:その通りです。この考えは「常に難を避ける生き方が吉を呼ぶ」というもの。易経の大切な教えです。

たとえば華僑の人たちは、怪我や事故に遭いやすい年回りのとき、「悪いこと」を先取りするために、献血をして血を抜いたり、家の中の要らないものをわざと大きな音を出して壊すそうです。

つまり、この考え方によれば、「これをすると良い」ということをする前に「悪いことを避ける」のが先、なのです。

――本書では、「悪いことを避ける」ための具体的な方法が多数紹介されていますが、特に「入門編」としては、どのようなものがおすすめですか。

中井:「毎朝、パンツを変える」ですね。以前、師のお一人から「人は寝ている間もケガレを受けているから、朝起きたらパンツを履き変えろ」と習いました。つまり、パンツを変えることがお祓いになるという考え方ですね。

生殖器と口はダイレクトに身体の内部とつながる場所なので特に清浄にせよ、という意味もあるようです。

実際に毎朝履き変えてみると、前日にあったことがリセットされる感覚を味わえます。

――冒頭の「呪い」の話に戻ると、本書には「自分で自分を呪ってしまう」という表現も出てきます。これは具体的にどのような状態を指すのでしょうか。

中井: 「自分には実力がない」「しょせん自分の人生なんて…」といった具合に、「自分はダメだ」と刷り込みをしてしまっている状態を指します。強い劣等感を持って、そこに縛られてしまっているということです。

――その状態から抜け出すにはどうすればいいのですか。

中井: 感謝することですね。不平不満ばかり言って呪われている人ほど、感謝の念が弱い。周りのせいにしてしまいがちです。

あとは「感謝しよう」とは思っていても、「感謝する」ということの意味を理解できていないケースもよく見かけますね。

――それは、どういうことでしょうか。

中井:呪われている人ほど、 「自分」に感謝できていないんです。今日一日がんばってくれた自分の身体に対して感謝できていないし、健康はタダで手に入ると思っている。

だから身体のメンテナンスをせず、いいものも食べない。でも、これでは「自分を後回しにしている人生」と言うしかありません。感謝が足りないために呪われてしまう可能性が高い。

――なるほど。ということは、呪われないためには、まず自分の身体に感謝し、いたわる必要があるということですね。最後になりますが、読者の皆様へメッセージをお願いします。

中井: 私は今回の話の中で何度か「神様」という言葉を使いましたが、日本人には元々、「お天道様に見られている」という意識がありました。その意識を取り戻す必要があるのではないでしょうか。

日々の生活の中で決断を迫られたら「神様だったら、どう考えるだろう」と意識してみることです。そうすれば自ずと迷わなくなります。逆に、迷うと魔がさしておかしなことになる。

本書が、「自分は神様と繋がっている存在なのだ」という意識を取り戻すためのきっかけになればうれしいですね。

(新刊JP編集部)

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