紅白戦で内容ある2打席、「オフに続けてきたことは間違いではなかった」

 日本ハムの大嶋匠捕手が、米アリゾナキャンプで猛アピールしている。6日(日本時間7日)に行われた紅白戦では紅組の「3番・一塁」でスタメン出場し、1軍生き残りへ存在感を見せた。

 4回1死では屋宜の直球を中前へ。カウント3ボール1ストライクから直球を狙い打ち、“今季初安打”をマークした。

「真っすぐしかないと思っていた。1球で仕留めることをテーマにしている。しっかり準備が出来ていた結果。いい形で打つことが出来た」

 初回2死の左飛は左翼・谷口の正面だったが、高梨のスライダーをバットの芯で捉えていた。今季初の実戦は2打席ともに内容のある打席。栗山監督が「大嶋は打てるかがポイントになってくる。(ソフトボールから野球へ転身し)スピード感に慣れてきたように見える」と目を細める打撃だった。

 大嶋は「まず結果が出たことをうれしく思います。オフに続けてきたことは間違いではなかった。続けていけるように頑張りたいです」と言う。

まずは代打枠へ「初球で振り負けないことがテーマ」

 1軍出場は14年の1試合だけ。ソフトボール出身で、まだ守備には不安があるだけに、まずバット1本で代打枠を勝ち取る。

「代打が多いと思うので、初球で振り負けないことがテーマ。今日は2打席とも右投手だった。左投手も打てるようになると、先(スタメン)が見えてくる」

 チームは17日に2次キャンプ地の沖縄・名護に入る。同日から田中賢介内野手、矢野謙次外野手らベテランが1軍合流するだけに、実績の少ない選手たちの勝負はもう始まっている。

「バッテリーとの駆け引きだったり、次は走者がいる場面で打てるように。いいスイングを続けていきたい」

 昨年はキャンプ中盤に左太もも裏の肉離れで離脱した。アリゾナで快音を響かせ、キャンプ1軍フル帯同。そして開幕1軍を貪欲に狙っていく。