小保方さん手記発売「弱さや未熟さもさらけだして真実を書いた」代理人がコメント
研究不正が認定された「STAP細胞論文」の筆頭著者の一人で、元理化学研究所研究員の小保方晴子さん(32)の手記が、1月28日に出版されることがわかった。出版元の講談社によると、手記のタイトルは『あの日』。
小保方さんの代理人をつとめる三木秀夫弁護士は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して、「明日出版されることは真実です。本人が体調が悪い中で、あった事実を書いた本です。ぜひお読みください」とコメント。
執筆の動機について、「未熟であった点の反省はしているが、ここまで社会を大きく騒がせたこの出来事に対し、このまま口をつぐみ、世間が忘れていくのを待つことは、さらなる卑怯な逃げであると思い、自分の持つ弱さや未熟さもさらけだして、この本の中に真実を書こうと決めた、ということだ」と述べた。小保方さんの現在の状況については、「相変わらず体調不良で過ごしている」と答えた。
「STAP細胞」は2014年1月の発表直後、「ノーベル賞級の大発見」として注目されたが、その後、英科学誌に掲載された研究論文に相次いで疑惑が指摘されて、調査した理研が研究不正を認定。論文は取り下げられた。
小保方さんは2014年4月に大阪市内で記者会見を開いて、「研究不正」ではなく「間違い」と説明したうえで「STAP細胞はある」という考えを示していた。彼女がまとまった主張を公表するのは、そのとき以来のことになる。
(弁護士ドットコムニュース)