兵庫県尼崎市の福知山線で脱線事故を起こしたJR西日本<9021>は27日、決算短信を発表した。この中で同事故について触れ、「お亡くなりになられたお客様とそのご遺族の皆様に対しまして深くお詫び申し上げます」とあらためて謝罪した。
 
 05年3月期の連結決算は、売上高が前の期比0.4%増の1兆2208億円、経常利益は11.7%増の959億円、純利益は25.5%増の589億円になった。06年3月期は、売上高が前期比0.9%増の1兆2325億円、経常利益は7.6%増の1033億円、純利益は2.3%減の576億円を予想している。

 
   ◆    ◆    ◆


 「重要な後発事項」として掲載された文章は次の通り。

 平成17年4月25日、JR宝塚線(福知山線)塚口・尼崎間において快速電車が脱線し、数多くのお客様が死傷される事故が発生いたしました。

 お亡くなりになられたお客様とそのご遺族の皆様に対しまして深くお詫び申しあげますとともに、お亡くなりになられたお客様のご冥福を心よりお祈り申しあげます。また、負傷されたお客様におかれましては、心からのお見舞いとお詫びを申しあげますとともに、一日も早いご快復を心からお祈り申しあげます。さらに、ご利用のお客様や株主の皆様には多大なご迷惑とご心配をおかけし、心よりお詫び申しあげます。

 事故の原因究明につきましては、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会や警察の調査・捜査に全面的に協力してまいりますが、お客様の安全を守るべき鉄道事業者として、今回の事態を極めて重大なことと真摯に受けとめ、事故の再発防止に全力をあげるとともに、引き続き、被害に遭われたお客様、ご遺族、ご家族の皆様には誠心誠意対応させていただく所存です。

【了】