【ナビスコカップ決勝】柴崎岳が有言実行! 日本代表の先輩相手に宣言通りの勝利で大きな手応え
「素晴らしい試合ができた。そのひと言に尽きると思います。手応えは十分。自分たちがやっていて楽しいサッカーができた」
【ナビスコカップ決勝】PHOTOギャラリー
試合後その表情は安堵感でいっぱいだった。
「中盤の勝負で負けたくない」
前日会見でG大阪の遠藤を前にそう言い放った柴崎は、有言実行とばかりに決勝の舞台で躍動した。
「特別な対策はなかったが、攻撃では自分たちのサッカーをして、守備では相手のサッカーをさせないことを心掛けた」
その言葉どおり、ボールを持てば、前線の選手に的確なパスを供給し、リズムを作る。10分には中村、38分には赤崎にスルーパスを通し、チャンスを演出した。
一方、守備面では相手ボランチの遠藤、今野がボールを持てば果敢にプレッシャーをかける。32分にはファウルになったが、遠藤へ激しいタックルを敢行。いつもはスマートな身のこなしが光る柴崎にとっては珍しい気迫のこもったプレーだった。
攻めながら前半をスコアレスで折り返したが、「自信を持って臨むことができた」後半も柴崎は冷静にチームをコントロール。攻撃陣も攻め手を緩めず、この日、MVPを受賞した小笠原のCKからファン・ソッコ、金崎が決め、2点のリードを得た。
そして86分には柴崎が大仕事をする。カウンターで、後方から小笠原のパスを受けると、前線を走るカイオへ丁寧なラストパス。試合を決める3点目をアシストした。
決勝で2ゴールを挙げるセンセーショナルな活躍を見せた2012年のナビスコカップと比べれば、インパクトとしては見劣りするかもしれない。しかし、攻守のバランスに気を遣いながら、勝負どころで決定機なパスを出す――、その要所を押さえたプレーには大きな成長の跡が窺えた。
昨季3冠を果たしたG大阪を相手に完勝し、遠藤、今野という日本代表の先輩が形成する中盤との勝負にも勝利。「チームとして自信になる優勝」であるとともに、個人としても大きな手応えを得られる試合になったに違いない。
「僕らは勝ち続けるだけ」――。その目には第2ステージ優勝、そしてチャンピオンシップ制覇を見据える。新生鹿島の旗手として、さらなる飛躍が期待できそうだ。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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試合後その表情は安堵感でいっぱいだった。
「中盤の勝負で負けたくない」
前日会見でG大阪の遠藤を前にそう言い放った柴崎は、有言実行とばかりに決勝の舞台で躍動した。
「特別な対策はなかったが、攻撃では自分たちのサッカーをして、守備では相手のサッカーをさせないことを心掛けた」
一方、守備面では相手ボランチの遠藤、今野がボールを持てば果敢にプレッシャーをかける。32分にはファウルになったが、遠藤へ激しいタックルを敢行。いつもはスマートな身のこなしが光る柴崎にとっては珍しい気迫のこもったプレーだった。
攻めながら前半をスコアレスで折り返したが、「自信を持って臨むことができた」後半も柴崎は冷静にチームをコントロール。攻撃陣も攻め手を緩めず、この日、MVPを受賞した小笠原のCKからファン・ソッコ、金崎が決め、2点のリードを得た。
そして86分には柴崎が大仕事をする。カウンターで、後方から小笠原のパスを受けると、前線を走るカイオへ丁寧なラストパス。試合を決める3点目をアシストした。
決勝で2ゴールを挙げるセンセーショナルな活躍を見せた2012年のナビスコカップと比べれば、インパクトとしては見劣りするかもしれない。しかし、攻守のバランスに気を遣いながら、勝負どころで決定機なパスを出す――、その要所を押さえたプレーには大きな成長の跡が窺えた。
昨季3冠を果たしたG大阪を相手に完勝し、遠藤、今野という日本代表の先輩が形成する中盤との勝負にも勝利。「チームとして自信になる優勝」であるとともに、個人としても大きな手応えを得られる試合になったに違いない。
「僕らは勝ち続けるだけ」――。その目には第2ステージ優勝、そしてチャンピオンシップ制覇を見据える。新生鹿島の旗手として、さらなる飛躍が期待できそうだ。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)