学生の窓口編集部

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外国語の習得が早い人は耳がいいという話をよく聞きますが、英語を含め外国語と日本語の音の違いを聞き分けるのって難しいですよね。この度、外国語を習得する際に役に立つかもしれない研究結果が発表されました。

アメリカのノースウェスタン大学の研究チームは、シカゴの低所得者が居住するエリアにある高校に入学した40人の生徒を、ブラスバンドの活動に参加するグループと運動をするグループに分けて実験。それぞれのグループに毎週2〜3時間活動に参加してもらい、彼らが最終学年に達した時点で学力がどのように変化しているかを調査しました。
その結果、ブラスバンド活動に参加したグループの生徒は、聴力が鍛えられて音に敏感になり、言語能力が高くなっていたのです! 
親の所得格差によって生じる学力の差が問題となっているアメリカでは、この研究結果が所得の低い家庭の子供たちの言語能力向上に役立てられる可能性が期待されています。

この楽器の習得による言語能力向上効果、音に敏感になるということですから、母国語以外の言語の習得にも役立ちそうです。外国語を習得したいと思っている人は、今からでも楽器を習ってみてはいかがでしょうか? 日本語にはない子音などもスムーズに聞き取れるようになるかもしれませんよ!

参考:
How music training alters the teenage brain
http://www.sciencedaily.com/releases/2015/07/150720154214.htm