国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長の辞任表明を受け、各方面で話題となっている時期会長選挙。この度、大韓サッカー協会名誉会長の鄭夢準氏が出馬することを表明し、ネット上で様々な反応が寄せられている。

現在出馬を明らかにしているのは、有力候補と言われているヨーロッパサッカー連盟(UEFA)会長のミシェル・プラティニ氏、前回の会長選にも出馬したアリ・ビン・アル・フセイン王子、元ブラジル代表で日本代表監督を務めたジーコ氏、リベリア・サッカー協会のビリティ会長などで、今回、鄭氏が加わり来年2月26日の次期会長選の候補者が一人増える形となった。

鄭夢準氏の出馬を受けネット上では「アジア人でもFIFAを率いることのできる人はいると思う」「ヒュンダイ・キアといった韓国の自動車メーカーを発展させた手腕は一見に価値がある」という肯定的な意見もあるが、一方で「2002年のイタリア戦で韓国は勝利を買収した。FIFAにはそんな話は腐るほどあるが」「韓国で腐敗を悪化させてる人間が腐敗を一掃するとは矛盾している」と、未だに根強い2002年の日韓W杯での韓国のベスト4進出のプロセスへの様々な疑惑から、韓国側で大会を率いた鄭氏は信用できないという意見も寄せられた。

韓国内からも「どこまでも貪欲な人だな」「まずは自分の関わる会社を改革して従業員にちゃんと還元するべき」「40年も腐敗し続けたFIFAを韓国の政治の腐敗も改善できない男ができるだろうか?」などと厳しい意見が多いが、海外からも「億万長者はお金を欲するだろうから、FIFAがさらに腐敗することが予想される」「ブラッターと同じ匂いがするな」といった否定的な見方が多い。

ただ一方で「プラティニもブラッターに似たようなもの、西洋人以外にポストを与えてみたらどうなるか見てみたい」「彼のことは良く判らないけど現状よりはまし」などと、FIFAの腐敗体質に半ば諦め状態といったコメントも並んでいる。