ご当地グルメで代表校の特色がわかる!?甲子園で食べられる地元メシ!

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 阪神甲子園球場では2011年からB-1グランプリコーナーが設置され、ご当地メニューが提供されています。毎年期間を変えて約10〜15種のメニューが取り扱われており、過去には佐伯ごまだしうどん(大分)、八戸せんべい汁(青森)、とうふちくわ(鳥取)、姫路おでん(兵庫)、本荘ハムフライ(秋田)などなど、広くご当地の味を野球ファンに紹介してくれているそう。ちなみに今年の選手権開催期間中は、西伊豆しおかつおうどん(静岡)、北上コロッケ(岩手)、加古川かつめし(兵庫)、なみえ焼きそば(福島)、十和田バラ焼き(青森)の5種。メニューを詳しく見てみると、各県代表校の特徴が垣間見えてきた…!?

西伊豆しおかつおうどん(静岡)

初戦敗退したものの、クールに見えて破壊力抜群!(安本・静岡)

 うどんを皿に盛り、焼いたしおかつお、ノリやゴマをふりかけた後、鰹節とネギをまぶして出汁醤油をかける…どうです?読んでいてもう美味しそうです。美味しいってわかります。暑い球場内でもサッパリと食べられそうです。アツい思いと高い攻撃力を持ちながらも、クールに戦う静岡そのものです。残念ながら、甲子園初戦で負けてしまいましたが、ご当地うどんを食べながら野球を見ていて、気付いたら、夢中。そんな女性ファンも増えていたのではないでしょうか。また、その初戦の相手、東海大甲府の地元・甲府市にも「甲府鳥もつ煮」という有名なB-1グランプリ獲得グルメがあります。こちらは鶏のモツを醤油と砂糖で煮絡めた、少々こってりとした味。もつ煮を食べながら、しおかつおうどん。…これは贅沢…!ぜひ試してみたい組み合わせです。

北上コロッケ(岩手)

 岩手代表・花巻東の所在地・花巻市のお隣、北上市のご当地グルメ。これ、ジャガイモではなく、サトイモを使ったコロッケなんです。粘り強く勝ち抜く花巻東のスタイルがコロッケにも現れているようです。二子さといも、きたかみ牛、白ゆりポークという地元・北上のブランド素材をふんだんに使い、そこに県内一の収穫量というアスパラガスをプラスする、何とも贅沢なコロッケ。「B-1のBはB級のBではない!」という事がうかがえます。栄養バランスもバッチリです。さて、花巻東の花巻市はラ・フランス。初戦の対戦相手だった専大松戸の松戸市は20世紀梨が有名とのこと。デザートは決まりましたね!

加古川かつめし(兵庫)

 兵庫代表・滝川第二のある神戸市の西に位置する加古川市のご当地グルメ。学校給食にも取り入れられているソウルフードです。ご飯の上にビーフカツをのせ、そこにデミグラスソースをかける。見た目はカツカレーに近いですが、デミグラスソースという事でちょっとお洒落な洋食風の味に仕上がっています。ボリューム感あふれるこのメニューは、強力打線でガンガンと攻め込み、ここぞでエースがしっかりと存在感を示す滝川第二と似ている…かもしれません!その滝川第二初戦の相手、中越は新潟県の代表。新潟にはタレカツ丼という、こちらはトンカツをタレに絡ませてご飯にのせる丼ものがあります。こちらは和風のお味。ビーフか豚か。デミグラスソースか、醤油だれか。何とも悩ましい対決です!

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[page_break:なみえ焼きそば/十和田バラ焼き]なみえ焼きそば(福島)

福島と言えば、聖光学院!

 1950年頃から福島県浪江市を中心に愛されている焼きそば。通常の3倍ともいわれる太い麺に、具は豚肉ともやしのみ。それを濃厚なソースで味付けするという、シンプルながらも食欲をそそるメニュー。ご当地グルメの中でもいち早く全国展開される商品化をされたり、「ご当地アイドル」の先駆けを生んだりと社会現象にもなりました。B-1グランプリ界の重鎮と言っても良いでしょう。全国的にもお馴染みのメニューは、戦後最長、9年連続夏の甲子園出場を決めた聖光学院と同じく知名度抜群。ちなみに初戦の相手、東海大相模のある相模原市はラーメン激戦区。焼きそばvsラーメン、さあ、お昼はどっちにしましょう!?

十和田バラ焼き(青森)

 大量の玉ねぎとバラ肉を甘辛いタレと絡め、炒めるこの料理。十和田バラ焼きと名前は付いていますが、発祥は諸説あるようではありますが、約60年前の三沢市とのこと。そう、三沢商の選手達の身体を作ったグルメなのです。初戦で対戦する花咲徳栄応援団のみなさん、敵を喰うという意味でも食べてみてはいかがでしょうか?この十和田バラ焼きはなかなか手広くタイアップしているようで、「十和田バラ焼きのタレ」なるものもエバラから出ており購入可能。ご当地の味を再現できます。しょうゆベースの甘辛ダレでお肉を炒める。不味いわけがありません。想像だけでお腹が減る球児もいるのでは?白米がいっぱい食べられそうですね!ちなみに花咲徳栄のある加須市は、埼玉県内で米の生産量がトップ。「彩のかがやき」というブランド米もあります。十和田バラ焼きをおかずに彩のかがやきをガンガン食べる。若者の胃袋にはたまらないですね。

 ご当地グルメはやはりその土地の特色が出るもの。観戦のお供にちょっとうんちくを言いながら、球児たちが愛する味を食べてみる、というものも中々味のあるものです。応援している学校、気になるチームの地元グルメをちょっと調べてみるのはいかがでしょうか?より「身内」の気分を味わえること間違いなしです!

(文・編集部)

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