今後MLBで活躍する日本のプロ野球選手として、ここ数年名前が挙がっている日本ハムの大谷翔平。米メジャーのファンの間でも大谷のMLB入りと、将来的に打者と投手の「二刀流」は可能かという点が大きな議論の的だったが、先日、米ビジネス紙<ウォール・ストリート・ジャーナル>が「日本のベーブ・ルース」という見出しで紹介し、再びそのポテンシャルについてネット上で議論が白熱している。

記事では、伝説のメジャー・リーガー、ルースは1918年に投手として2桁勝利、2桁本塁打を記録した元祖「二刀流」ということから、大谷を日本版ルースとして紹介。時代も大きく様変わりし、レベルアップした現代野球で打者と投手の両立は困難という意見が多いが、MLB関係者は2021年シーズンのFA資格獲得の前に、メジャー球団がポスティングで獲得するためにすでに動き出しているとも伝えている。

この内容に対してネット上では「ダルビッシュ、田中の次は必ず大谷だ」や、「行くならナショナル・リーグだな」「メッツは今でも欲しい。投打どっちも必要だ」とパ・リーグ同様、DH制を採用しているナ・リーグの球団が大谷に合っているという意見が多い。また「かつてのカーディナルスのラルーサ監督のように選手に複数ポジションをこなさせるシステムなら彼の必要性が増す」というコメントも見受けられた。

その一方で「出塁率.228は打者としては物足りない。投手としては一流だけど」と、打者と投手の両立は難しいという意見も寄せられた。

記事では過去40年MLBで、投手と打者として別のシーズンでプレイしたリック・アンキールという選手がいる以外、両方のポジションをこなした選手は存在しておらず、大谷が「二刀流」で入団できると前代未聞の出来事になるという。日本ハム入団時にもセンセーショナルな話題となった大谷翔平の打者と投手の両立だが、MLBのファンの間でも夢のある話として彼の入団まで話題は続きそうだ。