レスターシティに加入した日本代表の岡崎慎司をめぐる記事が、サポーターの反発を招いている。

ドイツのマインツから移籍した岡崎は、練習試合で早くもチームに溶け込み、戦力としてもサポーターから期待されている。

そんな岡崎について、地元のメディア＜レスター・マーキュリー＞紙が掲載した「レスターは岡崎に必要以上に金を使い過ぎた」という記事が、サポーターの間で反発を招いているのだ。

同紙は今シーズンの岡崎選手について「ファイターでエゴの無い、勤勉な選手」「高い位置からのDFへのプレス、戦術理解度も高く、とにかく全力でプレーする」と好評価する一方で、「800万ポンド（15億3000万円）は高すぎた」「少なくともドイツのクラブはそこまで払うことはできないし、テレビ放映権のお金が潤沢なイングランドだから払えた」などと指摘し、「岡崎にそこまでの価値はない」とまで言い切っている。

この記事についてサポーターからは「岡崎が高すぎたかなんてしばらくは判らないよ。シーズンの後半戦で彼の貢献を見てから言うのならいいけど、こういう記事はジャーナリズムの怠慢だと思う」といった批判や、「アジアでチームの知名度を上げるという点でも、レスターの経営陣がアジア人選手を欲しがっていたのは事実。だけど、岡崎が貢献してチームの知名度を上げてくれたら、払ったお金は彼自身が払い戻してくれるようなものだ」など、まだ評価を下すのは時期尚早だとする声があがっている。

また「もともとあんたらの金でもないのにガタガタ言いすぎだよ」「これはビジネスなんだからバーゲンに出くわすこともあるし、吹っかけられることも良くある。岡崎が当たりか外れか、時間が教えてくれるさ」と、フットボールビジネスを達観したかのような意見も寄せられている。