26日、高校野球西東京大会決勝戦で早稲田実業と東海大菅生が激突。早実の怪物ルーキー・清宮幸太郎の出場もあり2万8千人の観衆が集まった一戦は早実が5点差をひっくり返す逆転勝利を挙げた。

すると同日放送、TBS「S-1」では野球解説者・野村克也氏が同一戦をリアルタイムで解説する様子が伝えられた。

まず野村氏は清宮について「プロの条件として、強打者の条件として内角に強い。インコースをよだれ流してキターって喜ぶくらいにならないと、プロは。これだけの身体があったらね」と切り出した。

そんな清宮の第一打席はファーストライナーに終わったが、「間違いなく2年後はドラフトの注目だわな」と断言した野村氏だが、「俺らの高校時代もテレビがあればもっと打ったのに。そしたらプロのスカウトが来て契約金が貰えたのに」と得意のボヤきも忘れなかった。

また東海大菅生にファインプレーが飛び出すと「爽やかでいいよ、高校野球は。茶髪もない、ヒゲもない。ロン毛もない。高校野球の監督やりたかったな」と再びボヤいた野村氏は、清宮がフォアボールを選んだ第三打席で変化球を見逃した場面を「いい見逃し方してる。その辺に素質を感じるね」と評した。

6回裏には追加点を挙げ、5-0とした東海大菅生に「4-0くらいの方がいいのかな。緊張感があって。5-0だと勝ったってなるから。勝ったと思った時が一番危ない」とこの後の展開を予言するような一言を述べると、その8回表、実際に逆転しツーアウト満塁からタイムリーを放った清宮には「インコースを苦しそうに打ってるけど構え方も堂々としてる。もってる」と絶賛した。