ビジネス関連の情報を幅広く取り扱うIHS TechnologyApple Watchを部品ごとに分けて、その原価がどれぐらいなのかを調査しました。そのレポートや過去にIHS Technologyのデータを合わせることで、Apple WatchがあらゆるAppleのハードウェア製品の中でも最も原価率の低い製品であるということが判明しました。

New Apple Watch Has Lowest Ratio of Hardware Costs to Retail Price, IHS Teardown Reveals - IHS Technology

https://technology.ihs.com/529813/new-apple-watch-has-lowest-ratio-of-hardware-costs-to-retail-price-ihs-teardown-reveals

Apple Watch Sportの部品構成はこんな感じ。Micronの512MBメモリ、東芝の8GBフラッシュストレージ、LGの有機ELディスプレイなどを搭載していることが分かっています。本体はApple製品ではおなじみのアルミニウムのユニボディを採用。



そしてIHS Technologyが発表した、下位モデル「Apple Watch Sport(38mm)」の部材原価一覧がこれ。ディスプレイタッチスクリーンが20.5ドル(約2450円)、プロセッサが10.2ドル(約1220円)、メモリ一式で7.2ドル(約860円)など、合計で81.2ドル(約9720円)。これに加工費用を加算して、1台あたりの製造コストは83.7ドル(約1万円)と試算しています。



1台約1万円のApple Watch Sport(38mm)の販売価格は349ドル(日本では税別4万2800円)なので、原価率は約24%。なお、廉価版のApple Watch Sport(38mm)でこの原価率なので、最上位の税別218万円のApple Watch Edition(モダンバックルモデル)の原価率がどれくらいになるのか、非常に興味深いところです。

IHS TechnologyによるとこれまでのApple製品の最低の原価率は29%とのことなので、Apple WatchはApple製品中で最も原価率の低い、つまり「儲かる」製品と言えそうです。レポートで出された製造原価はあくまで部材と工賃から算出したもので、Apple Watchが生まれるまでに使われた開発費用、製造ラインへの投資、広告宣伝費などは含まれていないので、「約1万円あればApple Watchが作れる」というわけではありませんが、Appleがひとたび固定費を回収した後は、Apple Watchが原価率の低い「儲かる商品」になることは間違いなさそうです。