26日放送、TBS「情熱大陸」では「人生急がば回れ!エースの(秘)トレ 読売巨人軍 菅野智之」と題し、いまや巨人のエースとなった菅野智之に密着した様子を伝えた。

菅野といえば、2011年のドラフトで伯父である原辰徳監督率いる巨人が単独指名を行うと思いきや、北海道日本ハムファイターズが1位指名を強行、交渉権を獲得した経緯がある。巨人入りを強く望んだ本人は日ハムと交渉することなく、次年度のドラフトを見据えた“野球浪人”に踏み切った。

当時は否定的な意見も多かった“野球浪人”について、菅野は「そういう悔しさというのは自分でしか拭えない。自分がやるしかない。自分がダメになっていけばそういうものもやっぱり言い訳としてこみ上げてくる」と話しつつ、「浪人している時は目先の目標がなかったので。試合もないですし、念頭に置いてやっていたのは何年後かに“あの時、浪人してよかった”と。いい経験になったと思えるように。今のところ思えているんで」と振り返った。

そんな菅野だけに、その野球観は柔軟性に富んでいる。自身のプレースタイルについて話が及ぶと、「ずっとこのままのスタイルでピッチャーって出来ないと思うんです。もしかしたらサイドスローになるかもしれませんし、アンダースローになるかもしれない。生き残っていく術を見つけるというか、柔軟性というか。本気で思いますよ」と切り出すと、「右のオーバースローなんかくさるほどいるんだから。相当よくないと使って貰えないし。僕多分ダメだと思ったらサイドスローにしますよ」とキッパリ言い放った。

また、同番組は菅野が購入した都内の豪邸に潜入。スタッフから「25歳でここに住めるのは夢がある」と言われると、菅野は「いや大変ですよ。リアルな話。毎日お金を返さないといけないですから。返済が大変なんです」と苦笑い。さらに「野球は好きですよ。大好きですけど、楽しいという感覚とはまた違いますね。楽しくないですよ。やっぱり。不安ですし。仕事楽しいですか?」とスタッフに逆質問する場面もあり、巨人のエースとして彼が抱えるプレッシャーの大きさをうかがわせた。