赤外線カメラに向かって目を向ければ登録完了

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みなさんはスマホにパスワードかけていますか? 
というのも先日、電車にスマホを忘れ、ロックをしていなかったので大慌て。仕事の連絡先やメールもあり……、忘れ物には気をつけなきゃと思うと同時に、以来スマホにロックをするようになりました(あ、スマホは駅員さんが拾ってくれて無事でした)。

さて、世の中にはロックをしていない人も多いようです。調査(富士通調べ2015年)によれば、ロックをしていない人は48.2%。いちいち解除するのが面倒だとか、すぐに使えないなどの理由がありました。

確かに長くて複雑なパスワードはセキュリティ度が高いですが、入力が面倒だったり、覚えられなかったりと上手く扱えないですよね。

と、そんな人に朗報! なんと面倒な入力なし、スマホを見るだけでロックの解除ができるんです! それが、スマホに最適化した虹彩認証システム。今回はその試作機を特別にお借りできたので、実際に使ってみました!

スマホを見るだけでロック解除ができる虹彩認証。まずは目の虹彩と呼ばれる環状の部分のシワのパターンをスマホに登録します。登録は赤外線カメラに顔を向ければOKで時間もかかりません。

撮影によって登録された虹彩パターンをスマホロックの解除に使用してみます。ロックされたスマホに顔を向ければ……わ、一瞬でロック解除! 目はスマホに近づける必要もなく、普段使っている距離でOK。

ほんの一瞬でロックを解除することができました! 解除には、メガネをかけていてもコンタクトをしていても、暗いところでも問題なし。自分以外の人間は、いくら頑張ってもロックは解除できませんでした。

これはすごい! 近未来SF映画に出てくるような虹彩認証は、指紋認証や静脈認証といった生体認証のひとつ。虹彩は、約2歳ごろからほとんど変化することがなく、外傷を受けにくいという特徴があるそうですよ。

また、誰一人として同じ虹彩パターンをもった人はおらず、偽装も難しいというのも、安心して使える点です!
今回試作機でお借りした富士通のスマホは、米Delta ID社の「ActiveIRIS(R)」を採用しています。なんでも、スマホへの搭載はサイズや性能がネックだったそうですが、富士通は成功したとのこと! この技術は、「Mobile World Congress 2015」でAndroidPITの「Best innovation award」を受賞したそうです。

虹彩認証でロック解除は、複雑なパスワードで手こずる心配もなく、自分以外の誰からも解除されないハイレベルなセキュリティ。片手がふさがっていてもサッとロック解除ができ、使い心地も抜群です。

企業でも盗難や紛失による情報漏洩でトラブルになることが多い昨今。個人レベルでのセキュリティも重要視されてきている現代では、虹彩認証スマホの期待感は高まりそう! 富士通は、2015年中の製品化を予定しているというから、注目ですね!