自宅で懸命の介護が続けられていた

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 3月7日放送回をもって、20年間司会を務めた『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系)を降板した愛川欽也(80)。突然の幕引きに体調不良を心配する声があがる中、4月6日にはインターネットテレビ局「kinkin.tv」の閉鎖を発表。妻のうつみ宮土理(71)は愛川に関して「風邪のため自宅療養中」と現状を報告したが、その後も愛川の動向に注目が集まっていた。

 愛川は『アド街』の1000回記念スペシャルを最後に番組から姿を消すこととなり、3月28日の放送では、愛川によるお別れのVTRメッセージが放送された。活動の拠点となっている東京・中目黒の「キンケロ・シアター」の座席に座り、

「これからは、このキンケロ・シアターで映画を撮ったりしたものを映したりしながら、のんびりやっていこうかと思っています」

 とコメントした。訃報は、その矢先にやってきた。『出没!アド街ック天国』降板から約1か月、80歳で永い眠りについたのだ。

「4月17日午前10時に所属事務所が正式に発表するようですが、交流が深かった共演者や関係者の元に訃報は届いています。お亡くなりになられて残念です」(芸能関係者)

夫の回復を信じ続けた妻・うつみ宮土理

 降板劇もあって、愛川の体調を心配する声は関係者、ファンの間で乱れ飛んでいた。
 そんな愛川の健康状態を、『週刊文春』(文藝春秋)はいち早くキャッチしていた。自宅に在宅診療クリニックの医療スタッフが出入りしていたことを4月16日発売号で報じている。

 奇跡の回復劇を信じたのだろう、妻のうつみ宮土理は亡くなる直前まで“重病説”を一蹴していた。週刊誌記者はこう語る。

「うつみさんの否定ぶりは、“ノムさん”こと野村克也(79)の体調不良説を頑なに否定した野村沙知代を思い出します。昨年11月、ノムさんは予定されていた講演会やNHKのラジオ番組の公開収録を欠席。主催者側は“体調不良”を理由としていましたが、サッチ-は『女性自身』の取材に対して『病気なんてとんでもない!』と反論。ノムさんの仕事をマネジメントする担当者は検査のため極秘入院していることを認めたにも関わらず、サッチ-が入院を“ひた隠し”にしていたんです。もっともノムさんは4月3日放送の『中居正広の金曜日のスマたちへ』、5日放送の『S1』に出演しており、ようやくテレビ露出を復活させていますが……」(週刊誌記者)

 安定感抜群の名司会で、長年司会者としてお茶の間をにぎやかせてきた愛川。

 あの顔が見られなくなると思うと、やはり寂しい。

(取材・文/一樹守)