伝統製法のボジョレをぜひ
フランス中東部に位置するボジョレ地区の新酒「ボジョレ・ヌーボー」。その解禁日を直前にした15日、オーガニックワイン専門商社のマヴィ(東京都港区、田村安代表)は、同区内のホテルプレジデント青山で記者会見を開き、フランス人生産者が今年の産地の状況やフランスのオーガニックワインについて解説した。
会見を行ったのは、初めてオーガニックのボジョレ・ヌーボーを造ったとされるチエリー・ドアット氏。2006年産はフルーティで軽やかな味わいで、本来のヌーボーらしさを持つワインになったという。その原因として果汁が多く、質のよいブドウが収穫できたことを挙げ、「8月に気温が下がったが、9月には暑さが戻り、太陽のおかげで最後にぶどうをしっかり熟すことができた」と今年の栽培状況を振り返った。
またドアット氏は、伝統的なボジョレ・ヌーボーの醸造方法を説明。収穫後、ブドウの糖分と皮についている酵母を化学反応させる「醸(かも)し」の段階で、ブドウをタンクに入れたまま20度で7日間漬け込む方法をとっているという。一方、70度くらいの高温で一気に色素を抽出させる方法が増加傾向にあるとし、「天然酵母など自然の要素は死滅するため、ブドウを搾り出した後に人工酵母を添加している。味が均一化され、土地ごとの特徴を出せない」と伝統的な方法の重要さを訴えた。
マヴィがボジョレ・ヌーボーを扱い始めた1999年に輸入した本数はわずか600本だったが、06年は1万2000本。同社の田村代表は、「1999年は完売するのに翌年の春までかかったが、今年は特約店からの予約などでほとんどはけてしまい、手元に残っているのは100本ほど」と話し、オーガニックボジョレ・ヌーボーの人気が格段に上がってきていることを強調した。同社が販売するドアット氏のボジョレ・ヌーボーは、750ml入りで3480円。【了】
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オーガニックワイン専門店マヴィ
会見を行ったのは、初めてオーガニックのボジョレ・ヌーボーを造ったとされるチエリー・ドアット氏。2006年産はフルーティで軽やかな味わいで、本来のヌーボーらしさを持つワインになったという。その原因として果汁が多く、質のよいブドウが収穫できたことを挙げ、「8月に気温が下がったが、9月には暑さが戻り、太陽のおかげで最後にぶどうをしっかり熟すことができた」と今年の栽培状況を振り返った。
マヴィがボジョレ・ヌーボーを扱い始めた1999年に輸入した本数はわずか600本だったが、06年は1万2000本。同社の田村代表は、「1999年は完売するのに翌年の春までかかったが、今年は特約店からの予約などでほとんどはけてしまい、手元に残っているのは100本ほど」と話し、オーガニックボジョレ・ヌーボーの人気が格段に上がってきていることを強調した。同社が販売するドアット氏のボジョレ・ヌーボーは、750ml入りで3480円。【了】
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