ミクシィの笠原社長(資料写真:吉川忠行)

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ミクシィ<2121>の笠原健治社長は19日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開かれている「WPC TOKYO 2006」(デジタル総合展)で講演し「『ミクシィニュース』や『ミクシィミュージック』に次ぐ新しいサービスを作っている。現段階でいくつか仕込んでいる状況」などと今後の展開について説明した。

 同社が運営する国内最大のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「mixi」は、9月に会員数570万人を突破。同月14日に東証マザーズ市場に上場し、10月10日には2006年9月中間期(単体)の業績予想を上方修正した。笠原社長は講演会の席上で「上場したことで認知度がかなり上がり、広告の売れ行きも高まった。中長期的に成果を上げたい」と順調な経営ぶりをアピールした。

 また、「最近はパソコンからの利用より、携帯電話からの方が伸びが大きい」と同サイトの利用傾向を紹介。「モバイル独自で利用できる機能を強化していきたい」とも語った。新サービスについては「コミュニケーションを生み出すコンテンツをこれからも作っていく」などと述べたが、具体的な内容や導入の時期については示さなかった。

 会員情報削除やチェーンメールの流行など、サイト管理の甘さが指摘されている点について特に言及はなかったが、「インフラ的なサービスになりうれしく思うと同時に責任は重大」「大きな可能性、役割を負っていると同時に責任は大きい」と社会的影響の大きさを自覚していることを強調した。【了】

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