日本橋で打ち水をする(左から)市川團十郎さん、小池百合子環境大臣、スレイカ・リベラ・メンドーサさん。(撮影:東雲吾衣)

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暑い夏を涼しく過ごす江戸の知恵「打ち水」を活用し、温暖化対策の一環にしようと2日、「打ち水大作戦」が東京都中央区の日本橋で行われた。この日の都内の最高気温は28.3度。小池百合子環境大臣や歌舞伎役者の市川團十郎さんが参加した打ち水の後、アスファルト道路近くの温度は28.5度から27.0度まで下がり、作戦は大成功のうちに終わった。

 催しに小池大臣とともに涼しげな浴衣姿で参加したのは、2006年ミス・ユニバースの優勝者スレイカ・リベラ・メンドーサさん(プエルトリコ出身)。受賞後初めての公務が今回の「打ち水大作戦」というメンドーサさんは、打ち水について小池大臣から英語で説明を受け、「日本の伝統的な行事に参加できてうれしいです」と笑顔で答えた。

 イベントには、地元の小学生たちも色とりどりの浴衣で参加し、通行人の目を楽しませていた。「家でも打ち水をしたい」と声を弾ませた小学校3年生の男の子は、水をまいて地表の温度を下げるという昔ながらの“涼の技”にいたく感心の様子だった。【了】