文系学生が卒業後に就職を志望する企業総合１位はJTB、理系ではトヨタ自動車という結果が９日、就職情報サービスを行う毎日コミュニケーションズ（本社・東京都千代田区、中川信行代表取締役）の調査でわかった。このところの景気の回復感をうけ「先輩と比較して自分の就職活動はかなり・多少楽になる」と答えた学生は、２年前と比べ３倍になった。

　今回の調査は、2005年10月３日から06年２月10日まで、インターネット上でのアンケートなどで、07年３月大学卒業予定者を対象に実施。有効回答は１万5316人だった。

　JTBは７年連続で文系総合ランキングトップ。２位ANA（昨年２位）、３位トヨタ自動車（同５位）に続き、７位の三菱東京UFJ（同22位）や、８位のみずほフィナンシャルグループ（同26位）など、景気の回復基調に合わせ銀行や証券業界の企業もランキング入りが目立つ。

　理系のランキング上位は、３年連続トップのトヨタ自動車（同１位）に続き、２位サントリー（同３位）、３位日立製作所（同２位）。昨年からの、デジタル家電や自動車、食品への人気傾向が続いている。

　毎日コミュニケーションズは、同調査で「雇用情勢は、企業の好調な業績を背景に上向いており、『売り手市場』と感じる学生が増えていることがわかる」とまとめた。【了】

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